K10's Memorandum

いきなり登山が好きになりました

【一途】登山用のサブカメラを買い換えた(SONY RX100シリーズ)

今週も登山に行こうか迷ったが、遠征して高山に臨む準備をしておらず、かと言って近郊の山で灼熱地獄に悶絶するのも嫌なので、とりあえず東京で平和な週末を過ごすことにした。そこで、ここ数週間悩んでいた、ある事案について結論を出すことにした。

ラ購入である。

沖縄にてサブ機故障

登山では、可能な限り一眼レフを担ぐようにしているが、お手軽登山の気分の時は、やはり軽いカメラがいい。だから、そういう時は重量も軽くて、コンパクトなコンデジを使用している。 

SONY デジタルカメラ Cyber-shot RX100 III 光学2.9倍 DSC-RX100M3

SONY デジタルカメラ Cyber-shot RX100 III 光学2.9倍 DSC-RX100M3

 

それが、このSONYDSC RX100M3。4年前のモデルだが、今でもカメラ売り場に置かれているハイスペックコンデジ。本当に素晴らしいカメラで、驚くべき性能とコンパクトさが両立したモンスターコンデジだと思われる。ポケットにも収納できるコンパクトさと、明るいレンズのおかげで、旅カメラとして満点に近いスペックであるとともに、登山での使用も十分な能力である。詳しくは、本機のレビュー記事などを当たってみると良い。

そんな素晴らしいカメラであったが、今年6月末、友人の結婚式で沖縄を訪れた際に、なんと床に落としてしまい動かなくなってしまった。復活のために色々と試行錯誤をしたが、結局ダメで、修理する or 別のカメラ購入のどちらかが必要になった。

登山だけであれば一眼レフがあるので良いが、日常で一眼レフを持ち歩くことは抵抗感がありすぎる。せめて、普通のバッグに入るくらいのサイズでないと。。。

 

カメラ選びはインフレとの戦いである。

さぁ何を買いましょうか、とネットでレビューを見てはちょこちょことビックカメラに足を運ぶが、登山道具の世界以上に、カメラワールドは天井が高い。上を見上げれば、いくらでも高くて高性能のカメラを入手できてしまう。

ソニーのフルサイズミラーレスが脳裏をよぎる。スペックもすごいのだが、何と言ってもギュッと絞り込まれたボディがカッコいい。しかし、このランクのカメラまで検討対象にしてしまうと、現在所有中の一眼レフを処分してしまうようなレベルの話になってしまう。今回は、手持ちの一眼レフとiPhoneのカメラの間を埋めるカメラ、これを原則に選定し、試行錯誤の末に購入したのがコレ。

 

DSC-RX100M5

今までと同じカメラ?いや、壊れたカメラ(M3)の強化版である。一眼レフとの住み分け、一眼レフの弱点を補うなどの条件をクリアできるカメラで絞り込むと、結局のここに収まってしまった。

 

同じモデルに落ち着いた理由

故障してしまったDSC-RX100M3は、性能とサイズ感のバランスが素晴らしく、この4年間大活躍していただいた。使えるシーンが広く、持ち運びに困らない。動画機能も非常によい。防水防塵ではないが、吹雪の権現岳、灼熱のセドナやアリゾナでも問題なく稼働。意外にタフである。このため、RX100M3と比較しながらカメラを探していると、その後継機種に落ち着くのは自然な流れである。

とりあえず、以下のような条件だろうか。

  • 【コンパクト】日常で使用すること7割なので、小さいほど良い。
  • 【画質】登山や旅行でも使用するため、画質はできるだけ良くしたい。
  • 【ファインダー】外で使用することも多いので、どんなに小さくてもいいので、背面液晶以外に、電子ビューファインダーが欲しい(日中は液晶が反射して見えない)。
  • 【動画】頻繁ではないが動画を使うこともあるため、動画が綺麗に撮れること。
  • 【住み分け】iPhoneと手持ち一眼レフと住み分けが明確にできること。

コンパクトさを求めるため、大型の一眼レフは対象外。ミラーレスも、あまりゴツゴツしたものは普段使いに困る。コンデジは、コンパクトなものはたくさんあるが、画質がイマイチだったり電子ビューファインダーが全くなかったり。そういうわけで、候補は意外に絞られていて、最終日はビックカメラでグルグル回りながら最終選考となった。

 

瓜二つのM3とM5

IMG_7512ADTR

箱から出したM5。この手にすっぽり収まるコンパクトさ。厚みは全く違いが、縦横だけみれば、iPhoneよりも遙かに小さい。ザックのウェストベルトにすっぽり入る。

 

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故障したM3と購入したM5を並べてみた。外観は瓜二つ。

 

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箱まで似ている。機種名が記載していなかったら、どっちがどっちだかわからない。

 

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ダイヤルや文字に若干の違いはあるが、基本同じ。

 

IMG_7513ADTR

整理したら出てきた大昔(?)のソニーコンデジ。M3は故障してしまったが、他のは動く。ただ、iPhoneと良い勝負ができてしまう大昔のコンデジの出番はほぼない。

M3とM5は外観だけではなく、使い勝手もほぼ同じなので、サプライズは少ない一方で妙な安心感がある(ただ、細部は大幅に強化されているが)。そういえば、RX100M5は、間も無く製造中止になって、新たにRX100M5Aがすでに新発売されているようだ。新型の方はあまり評判がよろしくないようで、旧版を廉価で買えたのはラッキーかもしれない。

 

試し撮り

RX100M5で登山撮影はしていないが、とりあえず性能確認のため、街中で適当にパシャパシャ撮影して、RAWデータを少しいじって見た。(M3との違いはRAWデータで保存できるかどうか、っていう点もあるかも)。 

DSC07306ADTR

まずは、登山でもありそうなコントラストが強い場面。オリジナルもそんなに潰れていないが、現像で黒レベルを上げて仕上げるとこんな感じ。若干手を加えました感は出るが、いい感じ。

 

DSC07309ADTR

DSC07311ADTR

街中。順光で撮影したのもあるが、思った以上に綺麗に、遠くまで綺麗に写っている。設定はAUTO。。。恐るべし。

 

DSC07315ADTR

青海駅からの光景。全然悪くない。これも風景モードを使っているので、ほぼAUTO。

 

DSC07322ADTR

ビーナスフォートの噴水も。これは、シャッタースピード優先モードで少しスピードダウンで撮影。現像は少し黒いトーンで。

ふらっとで歩いて撮影しただけだが、これは、相当期待できる。

登山目的で使用する場合の懸念点

軽量であることは登山では正義である。このため、十分な明るいレンズとコンパクトさを両立しているソニーのRX100シリーズは登山用としてもかなり良い選択だと思う。強いて、これまでRX100M3を使ってきた経験も踏まえると、以下の点は注意か。

  • ボディ全体がツルっとした質感のため、登山中にうっかり手を滑らせるリスクが高い。行動中も使用するのであれば、ストラップを通す穴が2個あるので、2点吊りのショルダーストラップを使用するなど万全にした方が良いと思う。
  • コンパクトなボディの影響として、ホールド感はない。
  • かなり無茶苦茶に使っても稼働しているが、防水でも防塵でもない。一時期、砂浜で使用したときは、しばらく挙動がおかしくなった時期もあった。
  • センサーサイズ1型なので、画質に限界はある。

でも、総合力高し。個人的には、値段がグッと下がってきたM3もオススメ。

 

その他の候補となったカメラ

オリンパスのカワイイミラーレス(OMD-M10 Mark3)

 OLYMPUSのミラーレス。センサーサイズは少し小さいが、試してみると、ものすごくサクサクと撮れる。一番ベーシックなモデル(M10-Mark3)のシルバーは、女性が街中で持っていても違和感なく、普段使いとちょっとした登山やハイキングでの共用目的としてはかなり現実的である。

しかし。。。同じくカメラを物色するためビックカメラに同行していた「若者」が、「このカメラを持っているキミを想像できない。」という信じられない一言を宣うた。要は、お前には似合わん、ということだ。あと一息で購入してもらえると意気込んでいた店員さんも絶句である。

ワンランク上のM5-Mark2は、少しゴッツい感じになるが、ここまでくるとコンパクトな感じがなくなり、手持ち一眼と被ってしまうため、OLYMPUS断念。

 

ソニーのミラーレス(α6500)

OLYMPUS断念後、ソニーのコーナーで結構迷ったのが、α6500や6300。コンパクトで、スペックも申し分なし。かなり魅力的なカメラだが、形がカッコ良くない。また、セットでついてくるレンズも、若干微妙な感じもして断念。

 

 CANONコンデジ(PowerShot G1X Mark3)

キヤノン PowerShot G1 X Mark III PSG1X MARKIII

キヤノン PowerShot G1 X Mark III PSG1X MARKIII

 

一眼レフと同じCANONで候補に入ったコンデジがこれ。コンパクトデジカメとは思えないスペックで、撮れる写真も素晴らしい。ただ、写真を見てわかる通り、コンデジとしては少しでかいのと、なにか訴えるものが弱かった。。。

 

ソニーコンデジの最新機種(DSC-RX100M6)

ソニーのコンパクトデジカメでは、すでにDSC-RX100M6が登場している。 最新型を選ばなかった理由は価格。M6は5万円近く高い。望遠撮影に強みがあるようだが、自分はあまり望遠(ズームして遠くのものを撮影)はしないし、装備しているレンズは、新式のM6の方が暗いレンズを使用しているとのことで、全く魅力を感じなかった。

 

リコーのオモチャのようなコンデジ(GR2)

直前まで候補で残ったのがGR2。ズームができないカメラ。ズームできないということは、遠くの人やモノを拡大して撮影できない。昔カメラ選びをしていた時、ズームできないなんてあり得ないわ、と思い即座に候補から外していた。

ただ、色々とカメラを使っているうちに、自分の撮影でズーム(望遠)を使うことがほとんどないことに気づく。登山では風景を広く写すことが多く、普段使いでも、人や会場の雰囲気を映すためにズームすることなんてほぼなし。自分の一眼レフのレンズも、50mm以下のレンズばかり。そう考えると、ズームがない点は全くデメリットではない

それよりも、ズームできない、レンズも交換できないという制約はあるが、恐るべき軽量(オモチャみたい)、コンパクトさ(薄いのでポケットにすっぽり入る)、シンプルなシルエットは魅力的である。しかも、サッと撮影した写真の質がとても良い。気になった風景や場面をストレスなく写すという意味では、このカメラ最強ではないか?今でも、GR2にしておけば良かったかも、と思っていたりもする。

 

最後に

何年かぶりにカメラ選びをしたが、やっぱりカメラってお金のかかる世界だなーと再認識した。次は一眼レフの調子がおかしくなった時だろうか。その前に、GR2が本当に気になってしまって、どうしたものか。いやはや。

IMG_7484ADTR

おしまい。

 

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