【TDL】今年2回目の安達太良山で紅葉狩り(2018年10月8日)
思った以上に黄色かった!
昨年の同じ時期の3連休は、北アルプスの涸沢、北穂高岳を訪れていた。しかし、紅葉ピークから1週間程度遅かったという記憶と、大人数の宿泊客がすし詰めになった山小屋の悪夢が今でも強烈に思い出される。やりたい放題暴れる台風たちのおかげで、なかなか登山計画が立てられない週末が続いているが、たまたま自分と「顔面蒼白の」友人の予定があう日が晴れマーク。溢れるくらいの人が押し寄せる中央線は危険だ、という直感を信じ、進路は東北へ。今年2回目の訪問だが、紅葉で有名な安達太良山へと向かったのであった。
混雑を覚悟で臨む登山
先ほどの北アルプス登山を持ち出すまでもなく、9月と10月の山は信じられないくらい人が溢れるので、自分は嫌いだ。沢山の人に揉まれたかったら、渋谷のスクランブル交差点か、東京ディズニーランドに行けば良い。でも紅葉を見たい。
二本松駅からバスで登山口に向かうと、岳温泉を超えたあたりから渋滞開始、ノロノロ動いてはいるが「遅い」。バス専用レーンはないのか!と思いつつノロノロ進むバスの中で到着を待つが、なかなか到着しない。ついに痺れを切らした一人の乗客が、強引に下車敢行。自分たちもこれに続いて、最後の2キロは徒歩で登山口にアプローチすることになった。
この選択は正解だった。道路脇の木々も若干紅葉して綺麗だし、何よりも同じ体勢でじっと耐えるバスよりも、少々疲労はするが、自由に歩く方が100倍良い。道の終点は、赤く染まった山が見える。期待大だ。
そういうわけで、登山開始は9時半になってしまった。次々と押し寄せる人々。バスが止まれば中から無数の紅葉目当ての人々が降りてくる。皆がロープウェイに向かう中、一部の「それっぽい格好をした」人々は登山口へ向かう。
樹林帯からして美しい登山道
今年2回目の訪問でもあり、登山道については何も語ることはない。ここからはひたすら、紅葉中心に写真を載せていく。今回はそれだけの記事だ。
序盤戦の樹林帯。紅葉30%と言ったところだが、既に美しい。気温も涼しいし、文句なしの登山日和。登山道登りは人が少ない。
友人の顔色も良い。自分の体調も悪くない。気持ちのいい登山である。いつもは「旧道」を使ってショートカットするが、今回はノンビリと馬車道を進んだ。
勢至平までの登りは、なんともリラックスした登山である。
紅葉クライマックスは中盤にあり
登りが終わって、勢至平を超えていくと、徐々に紅葉指数アップ。
いや、既に勢至平でも十分すごかったか。
徐々に紅葉指数が上がってくる。
そして、徐々に「ヤバい」感じが出てきた。この辺りは、ミックスベジタブルのような緑と黄色の混合地帯。既に満足感が出てきている。
そして、今回のハイライトがココ。「くろがね小屋」付近が、見事に紅葉していた。いやはやお見事で、何も言う事は無い。
なんでこんな色になるんだろうか。不思議すぎる。
くろがね小屋に接近。この辺りは、まさに「身頃」の紅葉。昨年逃した「ピーク」シーズンを、ようやく捕らえたようだ。
くろがね小屋の先は「いつもの」景色だが素晴らしい
思い返せば、この「くろがね小屋」付近が紅葉という意味ではクライマックスで、そのあとは、「いつもの」安達太良山の登山だ。ただ、所々紅葉も進んでおり、少なくとも初夏に訪れた時とは全く違う雰囲気だった。前回の記事でも書いたかもしれないが、この山は、シーズンごとに表情が違うのでとても好きだ。
安達太良山の山頂へ向かう「いつもの」登山道。そして色づいていて美しい。
ガレガレ急登地帯。
横を見れば、見事な緑とオレンジのコントラスト。
「峰の辻」前の登り付近。現地ではそう思わなかったが、写真で振り返るとかなり色が入っている。
峰の辻を超えると、荒々とした感じの、いつもの安達太良山である。
赤い目玉の親父が無数に生っている。
最後に登り返して、山頂に到着。
激混みを見越してサッサと下山
山頂付近は思ったほど混んでいなかった、次から次へと登山客が通過。本日は紅葉目当てだったので、既に自分たちは満足である。山頂を示す表札も、写真撮影の人々が密集していたので、写真を取ることを諦めた。
せっかく来たのだから「馬の背」方面にも行きたかったが、諦めて下山開始。
帰りのバスは、毎度乗り継ぎがあったりで時間がかかるため、帰りはロープウェイで。。。などと考えてしまった。実際この写真は、山頂からロープウェイ駅に向かう登山道からの一枚。
最後に
紅葉の写真をアップしただけの記事になってしまったが、実際に今回の登山は紅葉目的のため、寄り道などなく帰途についた。東京からのアクセスは、東北にある山としては悪くは無いが、バスの本数の少なさは、こういうピークシーズンでは致命的だ。
とりあえずは、当初の目標を達成して満足ではある。一方、ロープウェイに向かう道の最後の方(ロープウェイの駅付近)は、ロープウェイ待ちの人で溢れ、浦安の「ネズミ王国」のような渋滞(行列)が発生。下山は、淡々と下るだけの「作業」のようだった。
次は雪のシーズンに来よう。
おしまい。
過去の安達太良山の記事は以下となります。