K10's Memorandum

いきなり登山が好きになりました

【ハンパね】夏山の安達太良山も素晴らしいではないか!の巻(2018年6月2日)

化粧をしない方が好みです。

丹沢山に行った後、知人や職場の仲間との近郊の山に出かけたりしていて、3週間ぶりに登山中にいつも「顔面蒼白」になる友人と連絡をした。どうやらReady to goらしい。山の天気予報を見ると、週末は広い範囲で好天が望めるとのことで、八ヶ岳、日光、奥秩父などの候補は全てOKであったのだが、東北側に足を伸ばしたいということで、良山を選んでみた。なだらかな稜線が何とも印象的な東北の百名山は、昨年雪山登山で行ったことがあるが、無雪期は初めてである。この山はアクセスや展望も素晴らしいことに加え、何というか名前が好きだ。

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牧歌的なスキー場のある奥岳登山口から始まる。 

 

アクセスと登山コース

前回雪山で訪れた時の記事でも書いたので詳細は省くが、今回も東京からの日帰りである。東北新幹線の始発(東京6時4分発)で郡山まで出て、東北本線で二本松駅で下車。そこからバスで奥岳登山口にアクセスする。登山口到着は9時を超えてしまうが、何とかギリギリ楽しめるくらいの時間は確保できる。

稜線歩きを目一杯楽しんで、帰りのバスに間に合わせるとすれば、ロープウェイの利用も賢いが、やはり登山に来たので、レストハウス→勢至平→くろがね小屋→山頂というオーソドックスなルートを選んだ。

 

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とりあえずは、ここから登山開始。

 

勢至平からくろがね小屋までの登山道

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序盤は通常の登山道なのであるが、やはり東北地方ということもあってか、まだ新緑の季節である。ライトグリーンが眩しいぜ。

 

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序盤は、「馬車道」と「旧道」を選ぶ分岐が何箇所か登場。どちらを選んでも辿り着く場所は同じだが、後者の方が直線的でキツいが早い。雪山の時は、あまりかんがえなかったが、今回は途中から旧道を利用。

 

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なかなかな坂道を進む。まだ9時過ぎなので気温は高くないだろうと油断していたら、恐ろしいほど暑くて汗を書く。しかも、キャッキャとはしゃいで登ったため、不覚にもオーバーペースになる。

 

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旧道を駆け抜けた後、暑いし喉も乾いたので、登山開始30分ほどであったが、休憩。ちょっと飛ばしすぎたようである。旧道と馬車道が合流してから道なりにのんびりと歩いて行くと、最初のチェックポイントの勢至平分岐に到達する。

 

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雪がある時は、この辺りはもっと閑散としていたのだが、無雪期は全く違うようである。左に出ても山頂に行けるし早いのだが、やはり登山の醍醐味はそれだけではないので、少し遠回りであるが「くろがね小屋」を目指す。

 

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勢至平からの「くろがね小屋」に向かう登山道は一直線に「山」を目指すが、ご覧の通り、やはり冬とは大分感じが異なる。どっちの季節も、「山に向かっています」感が出ていて、テンションが上がる道だ。

 

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屏風岩が見えてくる。相変わらずカッコいい。同行者も、勢至平から高山植物や景色に驚嘆しつつ、おニューのコンデジをフル稼働している。

 

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小屋が見えて来た。雰囲気最高。

 

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小屋到着。気温としてはそれほど高くないのだが、太陽が出ていると体感温度があがるので体力を奪われ、やたら喉も乾く。

 

山頂まで1時間ちょっとのはずが。。。

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くろがね小屋は、鉄山はじめ山にぐるっと囲まれた場所にあるため、ここからはしばし、上の方に出るために登り開始。目指すは、今見える山の向こう側だ。

 

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冬に来た時は感じなかったが、このあたりの標高はまだ1500Mにも満たないはずなのだが、妙に高山にいるような感覚になった。ある種独特である。左側の斜面に茶色い部分が見えるのが、次の登る道。

 

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なかなか悪くないカール状の景色。

 

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まだ安達太良山は見えていないが、この段階で既に満足度は相当高い。そして、その山頂も、あの斜面の向こうに見えてくる(はず)。

 

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好きなタイプの道になって来た。閑散と荒涼の中を、淡々と登る。いい。

 

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荒涼。なぜかこの時間帯は雲が多い。

 

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その荒涼とした斜面を登ると左側には稜線と、ポコっと飛び出た頂が。

 

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登り切ると、遥か遠くに山頂発見。ここだけは、冬山の景色の方がいいかな。

 

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このあたりで標高はようやく1500M超えたくらい。丹沢の塔ノ岳とほとんど同じ標高のはずだが、何でしょうか、この「非日常」感。色々と撮影しているうちに、ペースが圧倒的に遅くなってしまった。

 

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とにかく、第2のチェックポイントである「峰の辻」へ到着。

 

山頂へ

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峰の辻から山頂側を見た一枚。峰の辻は、大人数が休憩できるようなスペースがあって、眺望がいいので、ついついノンビリとしてしまう。

 

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安達太良山の山頂にズーム。稜線や山頂にいる人も良く見える。天気最高。

 

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籠山方面から。こっちは雲の影で暗くなっていて、荒涼とした感じた。

 

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ともかく、後ちょっと。とりあえず山頂に向かうの図(といってもこれはかなり終盤)。徐々に迫っている感がグッとくる。

 

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右手にこの景色。

 

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背後も結構いい感じである。

 

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くろがね小屋からの道のりは、アドレナリン全開になっていたため、全く疲労感なし。

 

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安達太良山の山頂に到着。とはいっても、本当の山頂はこの大きな岩の上になるのか?

 

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はい、一番てっぺん。

 

ランチを食べながらこの後のことを考える。

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一番てっぺんから見ると、稜線がどこまでも伸びているのがわかる。冬に来た時は寒くて、この場所でゆっくりできなかった。麓の緑豊かな感じは全然ない稜線。しかも、左上に見える「白い」ところは一体?

 

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ランチをしようと大きな岩を降りて来たが、一体に広がるパノラマすごい。この写真見返すと、そのまま歩いて向こう側まで行けちゃいそうな感じがする。

 

とりあえず、ランチを食べながら、残り時間は稜線の先までいってみよう、となる。

 

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レッツゴーである。しばらく降りると、友人から「おおお!」と奇声が。

 

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ぬお!王の城みたいじゃないか。いや、鬼ヶ島の鬼のお城か。

ADTRと叫ぶ友人。「あだたら」の略称らしい。ほんとか?

 

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の世界。この辺は、雪景色の時もすごかったが、雪なしでもすごいのね。

 

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登山をしているというより、異世界を彷徨っているような感じがしてくる。ドラクエだ。

 

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茶色いぜ。緑も心なしか茶色がかって見える。左上の白いゾーンも接近中。

 

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何かの分岐が近づいて来た。左側にも山があって縦走していけるようだ。しかし、それよりも、写真右奥に見えるピラミッドみたいなところが気になる。

 

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駆け上がって見た。なかなか悪くないのだが、今向いてる方向の反対、つまり背後に。。。

 

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ヤバイのがいた。ココアアートに失敗してグシャグシャにした感じ。いや、チョコレートデニッシュの断面図。とりあえず、白と、色々な茶色の混合体である。ナンジャコリャ。

 

引き返す時がやってくる

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ピラミッドの上から見ると、まだまだ稜線が続く。中央奥が「鉄山」。時間がなくなって来たが、もう少し進みたい。

 

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なんか凄い景色である。突き当り左に向かえば鉄山である。とりあえず止まらずに左折して向かって見たが、タイムアップ。帰りのバス(と温泉)が間に合わなくなるので、鉄山に行く前に引き返すことになった。

 

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名残惜しいが、現実世界に戻らねば。

 

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 来た道を引き返すわけだが、復路の景色もすっごい。

 

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ピラミッド通過。

 

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左側に降りて行くと、峰の辻に降りられる。前回はここを降りて奥岳登山口に戻ったが、今回は時間節約のため、ロープウェイで下山することにした。楽をしやがって、と思われるかもしれないが、写真を撮りすぎて時間がなくなってしまった。奥岳登山口の最終バスは3時半。温泉に浸かる時間を差し引くと、ノンビリ下山している時間はない。

 

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魔王の城に戻って来た。存在感がすごい。このまま、薬師岳方面(ロープウェイ駅)に向って下山開始となった。

 

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山頂から薬師岳へ降りる登山道は、結構淡々とした一本道。写真の場所は開けているが、ほとんどが背丈よりも高い樹木に覆われている。安達太良山はロープウェイで上まで行ける百名山として有名であるが、ちょっとここを、例えば75分という時間であっても淡々と登るのは勿体無いな、と思った。時間に余裕を持って、くろがね小屋経由で登って、山頂が近づいてくる感覚を味わいながら登って行くのが、個人的には好きだ。

 

最後に

素晴らしかった。この一言に尽きる。運動量として物足りない感は残ったが、日帰りで、危険地帯も皆無で、これほど彩りが次々に変化して行く登山道を楽しめる場所は他にあるのだろうか?冬もいいし、夏もいい。今度は秋に来よう。

ちなみに、6月上旬ということで、ほぼ夏山であった。熱中症や脱水症状に気をつけないといけない季節だし、「虫」も絶賛増加中。ハチの季節がやって来たわけだ。

この登山の前の週に、某山域に出向いたのだが、低山だと舐めて、キャプリーンのライト一枚で登山をしてしまい、発汗にシャツの乾燥が追いつかず。。。。という愚かなことをしてしまった。本日はミレーの鎖帷子にポリエステルシャツ(ミレー)の組み合わせでレイヤリングにしたところ、やはり普通に戻った。暑いけど1枚より2枚の方が快適ってのは不思議であるが、レイヤリング大事です。

おしまい。

 

なお、冬に登山した時の記事は以下です。

s-d-k10.hatenablog.jp

 

 

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