【疲労】瑞牆山をグングン登ってみるの巻(2018年9月23日)
眺望を求めて行った先の出来事
たった1日しかないお休みを登山に使うべきか、疲労回復に当てるべきか、非常に悩まし問題だ。悪天候であれば諦めがつくが、「てんとら」でAAAAAAAAとかを見てしまうと、究極の選択である。この週末の選択はGO。体力的には長時間登山は無理なので、手軽で、でも少し雰囲気のある山がいいな。この日お供したのは、昨年登山を開始した「新進気鋭の若者」。地味系の山じゃないところ希望、というアバウトな希望も叶えるため、瑞牆山を選択した。百名山だがサクっと登れて、頂上は結構素敵。2年ぶりだ。
紅葉はまだ序盤という感じ。。。
出発早々に出鼻を挫かれる
日曜朝7時発の特急あずさ。これがどんなに頑張っても一番早い電車である。いや、中央線、中央本線と乗り継げばもっと早い各駅停車はあるが、時間がかかりすぎる。指定席は満席なので、40分ほど早めに新宿駅へ到着して、自由席の列へ。
!!!
なんだかわからないが、ものすごい人である。もうこの時点でテンションが下がり、座れなかったら帰ろうと決意する。しかし、運が味方したようで、お供の若者と一緒に無事座ることができた。紅葉目当てなのか、秋山登山シーズンだからなのか、流石にドン引きするくらいの混みっぷり。JRよ、もう少し考えてくれないですかね。
韮崎からバスだが、バスが小型すぎて座れない。登る前から修業状態である。ここは、大人登山ということで、タクシーに飛び乗って瑞牆山荘前までワープ。身支度をして、登山開始である。
なお、この日はオーソドックスに、瑞牆山荘から瑞牆山山頂をピストンした。
緊急事態発生。。。
時期は9月下旬ということで、序盤の樹林帯もちょうどいい気温。
ウォーミングアップのはずの序盤だが、意外に登らされる。
最初のベンチ付近で、瑞牆山の雄姿を拝める。なんて男前な山だろうか。
が、ここで異変に気付く。体が重く、異常な消耗状態、いきなりガス欠。
このエリアは急登と呼ぶほどのものではないが、足が前に出ない。
途中回復の「泉」で冷水を浴びてみた。ゲームの世界なら、ここでHP満タンである。
富士見平へ到着。どうやら最近の激務がたたって、体が疲労状態のままスタートしてしまったようだ。ここで引き返そうかと本気で考えたが、ジタバタしても仕方なく、とりあえず、長めの休憩を取ることにした。
テンションをあげて先に進む
とりあえずは15分ほど休憩し、落ち着いたところで先に進むことにした。
登山再開直後に、謎のキノコ発見。これを食べたらマリオみたいにパワーアップするのかもしれない。あるいは、謎の覚醒効果があり、幻覚登山になるかもしれない。
コケが美しい道を歩きながら、なんとなくテンションが上がってくる。近所のお菓子屋さんで無意識に買って持ってきたチェルシーも、回復の一助になっている。
途中、再度イケメンな瑞牆山が顔を出す。イケメンをみると嫉妬心が沸くのが世の常であるが、イケメン山は歓迎だ。
一度下って、前半戦終了。人も多く、体調も悪いので、既にかなりの時間が経過。
高度を上げてさらにテンションを上げてみる
後半戦の登り開始。序盤に現れる巨岩。この写真だと大きさがわからない。
人がいると大きさがわかりやすい。真ん中にデッカイ亀裂があるのが印象的。
意味もなく亀裂に挟まってみる。特に何も起こらなかった。
何かの宗教的な儀式なのか?と思うほど、そこら中の岩で木の枝が差し込まれている。こいつらを全部除去してくれる!という悪魔の囁きが5%と、この木の枝の1本が実は本当に岩を支えていて、それを取り除いて岩が転がったらどうしよう、というビビリな自分が95%、そんな場所だ。
高度を上げると岩も大きくなり、ところどころ鎖やら、短いけど鉄梯子あり。やっとここにきて体も心も前向きになった。いや、上向きといったほうがいいのか?
勾配がキツい登山道は、登るのも降るのも大変ではあるが、一気に高度を稼げるので好きである。しかも、瑞牆山の場合、岩をよじ登るような場所でも森林限界ではないため、変に緊張しなくていい。
一気に駆け上がると、この大ヤスリ岩の存在感。花崗岩っていい。凛々しい大ヤスリ岩により、ボロボロだった自分のテンションも完全回復。文字通り、山からもらったパワーで復活である。
激混みの山頂にて
瑞牆山の山頂は狭くはないが、たくさんのハイカーがとどまると、一気にゴミゴミする。なかなか人が写り込まない写真を撮影するのは難儀だ。
山頂からの景色は、最高に良い。
大ヤスリ岩を上から見下ろす。
よく見ると、クライマーがいる。ビビリな自分は、一生クライミングの世界には入らないでしょう。でも、登れたら達成感や開放感はすごいんだろうな。
と思いを馳せながら、謎肉祭を堪能してみた。カップヌードルとコーヒーの山との相性の高さは、いつも感動を覚えてしまう。色々試してはいるが、やはりカップヌードルだ。
素敵な登山道のコケや岩、男前な大ヤスリ岩に岩登り登山道、そして鎖たちでなんとかテンションを上げてきたが、ランチ食べてホッとした途端、体が一気に疲労モードに逆戻り。下りは、口数少なく淡々と降って登山を終えた。
最後に
素敵な登山道のはずが、お疲れモードで往来したせいか、記事も、どこか淡々とした感じで記事になってしまった。でも、瑞牆山は人に勧められる山だと再認識した。
お隣の金峰山は行動時間も長く、公共交通機関で日帰りはやや厳しい(大弛峠からのルートは余裕だが)のと比べれば、サクッと登って帰ってこれるコンパクトさが堪らなく良い。1個だけマイナスポイントをあげれば、韮崎から登山口までのアクセスか。一応バスが運行しているが、小型バスのため、座席確保に失敗すると1時間以上狭い車内で立ちっぱなしだ。大人数なら迷わずタクシー、あるいは甲府あたりでレンタカーで接近するのが正解かもしれない。
今回は紅葉はほぼなかったが、次の登山では燃えるような紅葉の景色が見たい。
花崗岩に立つ幽霊みたいな人
おしまい。