K10's Memorandum

いきなり登山が好きになりました

【焦点】台風接近中に我慢できず塔ノ岳(大倉尾根)を快走

登れるだけ幸せ、ということもある

先々週の雨、先週は台風21号、そしてこの週末も台風22号接近ということで、早々と遠征計画は中止。最後の登山は10月上旬の北穂高岳、そうなるとこの週末もダメだと3週連続中止である。ふざけるな!ということで諦めきれずあがくことにした。天気予報や天気図を見ると、台風はまだ沖縄方面にいるため土曜日午前中であれば、多少降るかもしれないが何とか行けそうである。とはいえ、遠征や未経験の場所に行くことは、天候悪化予想の中では少しリスクがある。当初は安達太良山という選択肢もあったのだが、悪天候なのに東北までは。。。。ということで断念。そして結局は塔ノ岳に行き先が決まった。鍋割山経由でもなく、ヤビツ峠発でもなく、大倉尾根、そうバカ尾根ピストンである。

展望なんて期待しない、とにかく「登りたい」から山に登ることができれば何だっていいのだ。

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台風だろうが、雨だろうが、気合いで吹き飛ばすのである。

 

初めてのレンズ

通常の登山では、一眼レフ+広角レンズ、あるいはSONYコンデジのどちらかを携行するのだが、今回は単焦点レンズを携行した。SIGMArt 30mm F1.4 DC HSMという単焦点レンズで、APS-C専用レンズ。広角でもなく、ズームを変えられない単焦点レンズだと何が起こるのだろうか?という好奇心である。

先に結果を書いておくと、

  • 広角に慣れているので、30mm単焦点で同じように撮影すると間抜けな構図で仕上がることが多い。単焦点だと主題決めてある程度寄って撮らないとダメなようだ。
  • レンズに手ぶれ補正がないのか、もの凄い手ぶれで、半分以上失敗作。
  • そういうわけで、技術のない自分は広角レンズを次回以降使い続けるだろう。

 さて、以下は登山記録というか、雑記のような感じであるがご容赦を。

台風前の悪天候の登山道の混雑度合い

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おなじみの大倉バス停の「どんぐりハウス」である。この写真を見ると、登山客が他にもいるではないか、と思われるかもしれないが、この日遭遇した団体はこの一団くらい。あとはたまにすれ違う程度。実際、ほとんどの場面で、自分の前後に人が見えない状態だった。登晴れていればシャレにならない登山客が訪れることを考えると、雲泥の差である。天気が悪いことは、必ずしもマイナスばかりではないようだ(とはいえ、余りに天気が悪いときは行ってはいけない。)

 

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あまりにも閑散としていたので、一瞬「鍋焼きうどん!」が頭を過る。絶対に空いているから、並ばないで食べられるはずだ。しかし、今回は当初の予定通りバカ尾根へ。

 

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誰もいないので、とりあえず丹沢クリステルさんも撮影し放題である。

 

登山道で撮影しながら登って行く

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どうも広角レンズのように登山道を撮ろうとすると失敗ばかりするので、とりあえず意味もなく、こういったものを撮影していった。

 

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大倉尾根といえば、こんな感じで、どこまでもどこまでも登って行く感じ。八ヶ岳やアルプスの登山道のような豪快さはないけれど、これはこれで結構キツい道だと思う。このアクセス最高の場所で「この登りごたえ」が、丹沢山系の魅力だと思う。

 

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変な形の木である。

 

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うまく撮影できなかったのは、この暗さのせいかもしれない。先週の台風の影響か、倒木が何カ所か見受けられた。紅葉は低いところは、若干色変わりしてるかな?くらいである。

 

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高度を上げていきと、木によっては色づき始めているものも増えてくる。11月はもっと紅葉が進み楽しめるのではないだろうか。昨年、丹沢に11月下旬にきたときは、綺麗な紅葉が見られた。

 

小屋のお話

ご存知の通り、尾根登山道には小屋がいくつかある。丹沢山系では、鍋焼きうどん以外で小屋の売店を利用することは少ないのだが、今回水不足に陥り利用することになった。もう気温も下がってきたので水は1リットルあれば十分かと思ったのだが、この日は予想以上に喉が乾き消費量も多かったので、ペッドボトルを購入した。

 

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それがこの堀山

序盤の見晴茶屋から1時間くらいのところで「営業中」のデカイのぼりが印象的なところである。この場所でスポーツドリンクを購入。そして。

 

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お土産のお菓子をいただいた。行動食もあまり持っていかなかったので、とても重宝。ありがとうございました。

 

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更にそこから30-40分進んだところにある花立山荘付近からの1枚。ここは「うどん」のようだ。この場所はとても景色がよく、街がバーッと見られて好きだ。

 

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運良く一瞬だけ雲が開けて富士山登場。

 

何も見えない山頂へ

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開けてきても登り続けるのがバカ尾根。結局登っている間、雨はあまり降らず。日頃の行いが良いのでしょう。景色が見えない、曇っていて解放感が少ないという点を置いておけば、人も少なく快適な登山である。

 

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しかし、前方に見える山頂付近はモヤモヤ。

 

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とりあえずは階段を黙々と登る。

 

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標高を上げてこの辺からは、モヤモヤに突入。

 

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ああ、残念。流石にモヤに入ると何も見えない。この最後の木の階段を登った先が塔ノ岳山頂が...

 

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白い。

周りは何も見えない。雨が降らなかっただけで感謝せねば。10分ほど休憩。

 

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寒いし、何も見えないので、さっさと下山を開始した。淡々と登り、淡々と下るのみ。

 

冬支度を考え始める時期に来たようだ

10月もまもなく終わり。アルプスでは積雪の中の登山レポートなんかがアップされている。近郊の低山も、流石に半袖Tシャツで登るのは厳しくなってくる。この日の塔ノ岳登山は、悪天候で弱いながらも雨、そして風もあり。1,000Mを超えたあたりからはベースレイヤーだけだと寒さを感じた。レイヤーは以下のとおり。

  • アンダー:Milletの鎖帷子(これは冬も使おうと思っている)
  • ベース:PatagoniaのキャプリーンMW
  • アウター:MammutのエアロスピードJKT(毎回着てるやつ)

マムートは休憩中の保温と1,000M以上は行動中も着用。金冷しあたりは風が本当に冷たかった。ザックには予備でフリースも入れていたが、こちらは不要だった。レインウェアも当然持参したが、使う場面はなかった。上記のマムートのアウター、そしてMilletのパンツは撥水素材のため、多少の雨だと問題なしである。

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撥水登山家の後ろ姿。。。

 

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ザンバランのヌバックレザーは、ここのところ出番が減っていたが久々に履いた。1年間履いて、ちょうどいい具合に足に馴染んできてくれた。BDのザックは撥水素材ではないため、結構染込む。防水スプレー必須である。冬になると荷物が増えてしまうため、22リットルのこのザックは、しばらくお休みでしょう。

 

最後に

登り3時間下り2時間、合計5時間、ひたすら登り、黙々と下った。他の登山客がいないので、スピードを上げるときも、ゆっくり歩きたいときも自分のペースで歩けるので、ストレスのとても少ない5時間となった。個人的な反省点としては、水は1リットルではダメということである。考えてみれば、冬山でも1.5リットル携行していたのに、なぜか今回は1リットルだけにしてしまった。

試しに携行した単焦点レンズについては、自分の撮影技術や撮りたい対象を考えると、単焦点レンズや焦点距離が標準のレンズは登山には向いていない気がした。ただ、被写体が明確になっている時とかは、単焦点はいいですね。

そういうわけで、今回はおしまい。

 

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