【抜群2】リハビリがてら平標山へ進む(2018年7月14日)
1ヶ月ぶりの登山!
仕事量が急増しているところに、冠婚葬祭やら来訪者やらが重なり、6月の登山はたった1回(安達太良山)。今年は登山に行く回数が激減してしまっている気がする。7月に入り、先週の週末は悪天候、そして今週、ようやく天気も良さそうなので、久しぶりの登山計画に取り掛かった。しかし、運が悪いことに、同行者がいない。。。ようやく見つけたのが「新進気鋭の若者」だ。新進気鋭と言っても、登山を始めてもう1年が立つので立派な経験者でもあるのだが、「ガチ」登山はイヤ、というワガママを。そうして選ばれたのが、平標山。谷川連峰の端っこの山で、素晴らしい稜線歩きができる。アクセスもいいし、コースもほどほどの長さだ。考えてみれば、自分も1ヶ月ぶりだし、多忙な6月の生活で、体が弱っている可能性もあるので丁度いい。
平標山から仙ノ倉山への稜線
言うまでもないが、オススメ度高い山
最も手軽に稜線歩きを楽しみたかったら、友人には多分塔ノ岳のヤビツ峠からのルートを勧めているが、少し遠出になって良いなら、間違いなく平標山となる。東京から新幹線で1時20分で越後湯沢に到着するため、公共交通機関でも早ければ8時くらいには登山口だ。サクッと回れば5時間くらいで戻ってきて、そのまま温泉に浸かり、日本酒と魚沼産のコシヒカリを堪能しても、十分日帰りができてしまう。
そんなお手軽かつ素敵な山歩きができる山なので、登山愛好家の人気もすごい。駐車場も車でいっぱいである。日の出も早いので、本当は4時とか5時に登山口というのがベストなんだろう。でも、公共交通機関派の自分は8時で精一杯。。。
平標登山口から登山開始。非ガチ登山を心がけての出発である。
思い出した苦しい登り始め
登山口を通過した直後に思い出す。そういえば、このルート、最初が意外にガチっぽいことに。序盤、「鉄塔」に出るまでの1時間弱は、樹林帯をモリモリ登らないといけない。たまに吹く風はひんやりしているが、基本は高温多湿。「話が違うじゃねーか!」という同行者クレームを覚悟したが、淡々と後を付いてきている。安心した。
1ヶ月ぶりの登山はやはり気持ちいい。汗が滝のように流れるが、それでも気持ちいい。
強い日差しと影で、コントラストの強い環境のため、カメラもなかなか苦戦。
モリモリ駆け上がり、この景色を見たときには、ソルティライチ500mlが空っぽになっていた。夏山なので、ザックには水分が大量に入っているので、まだ大丈夫。
しかし、陽射しが半端なくキツイ。体もジリジリやられるし、カメラ的にもキビしい。鉄塔がようやく見えてきた。
鉄塔目指し樹林帯を進む。登山道としては歩きやすい道だが、温度と湿度でやたら消耗する。脱水症状だけは嫌なので、ポカリスウェットをガブガブ飲む。うまい。
鉄塔。とりあえず休憩。
この場所は風が通るので、クールダウンしながら、ブラックサンダーを頬張る。
温度、湿度、そして。。。
一息ついて出発。稜線出るまでもう少し樹林帯。
6月と7月、梅雨前と梅雨明けという違いはあるが、たった1ヶ月である。しかし、その1ヶ月で、山の様相が全く変わることを改めて実感した。暑さだけではない、「虫」である。たくさんのトンボに紛れ、ハチが増えてきた。ミツバチくらいならいいのだが、たまにしつこく付きまとう奴がいて、非常に厄介である。最後の方には、彼らの羽音もBGMのように気にならないようになったが、それにしても邪魔である。とにかく、威嚇しないよう、羽音がしたら、頭を低くしてサササササっと進む。同行者もハチのストーカーにあっていたが、他の登山客はそこまでではなさそう。もしかしたら、日焼け止めのせいか?
ハチのストーキングにあいながら、無心で登る。
稜線に出る。ここからもムシの襲撃は続くが、直射日光の襲撃も開始となる。
平標山までの稜線歩き
まず目撃したのが、この景色。山頂が暑い雲に覆われています。ただ、雲の流れがとても早いので、時間がたてばどこかに行ってしまうはずだ。
稜線歩き開始。気持ちいいが、暑い。そして、夏の撮影は難しい(正面逆光。。)
順光になる背後の写真は綺麗だが、正面写真は白くなってしまう。もう少し先に進めば、太陽の真下になるので、キレイに撮れるはず。
正面の雲が消えた。
太陽の位置関係も改善して、写真もいい感じになってきた。そして稜線キレイすぎ。
背後。苗場山方面は雲で覆われている。
稜線歩きでアドレナリン放出中のため、ハイクアップの辛さが消失。気持ちいい。
一番上のラインまでもう少しのところ。
と、思ったら雲来襲。残念感よりも、直射日光を遮ってくれるので助かる。同行者は、「モイスチャ〜」と叫びながら歩いている。
背後もいい雰囲気。
一本道が続く。標高も上がってきたので暑さも感じなくなり、稜線歩きとしては最高の状態である。
ほぼゴール手前で背後を振り返った1枚。綺麗な形だ。
頂上到着。
非ガチ登山のルール
ちょっと休憩して仙ノ倉山目指すぞ!、とはならないのが今回の一座。非ガチ登山のため、同行者はここから下山する気満々である。
相変わらず、平標山から仙ノ倉山に至る稜線は美しい。とりあえず、無理強いせず、今回はここで下山に向かう。
仙ノ倉山を挟まなければ、このルートはサクッと登山する者には堪らないはずだ。平標山の山頂からの下山は、最初の30分くらいは、この素晴らしい眺望の階段で飽きることはない。そして、そこから樹林帯の下山どうも40分程度。残りは林道なので、退屈でジサジワと湧いてくる疲労と格闘する下山の時間がコンパクトにまとめられる。(ただし、最後の1時間は林道を歩くことになる)
自分は、この山小屋「平標山の家」への降る階段の道がとても好きだ。
左手に谷川連峰を見ながら、正面は階段。去年はここで雲がかかっていたのだ。
山小屋到着。左側の蛇口から、「おいしい水」が無料でいただけます。ありがたや。
水補給後、転がり落ちるような下山開始。
一気に下山とはいえ、道が整備されているので、とっても歩きやすいのもGood。
最後に
1ヶ月ぶりの登山、数ヶ月ぶりの「夏山」登山だったため、今回の非ガチ登山の選択は案外悪くない選択だったかもしれない。ブログを見返すと、昨年平標山に登ったのは、2017年7月15日。なんとちょうど一年前となる。どうやら、7月になると平標山に吸い寄せられるようだ。
今回、本格的な夏山となった山へのアプローチになったが、昨年の教訓を思い出し、水分補給や糖分や塩分の補給などに余念はなかったが、半袖で登山してしまった点は反省。虫もそうだが、直射日光が強すぎて、激しく日焼けをしてしまった。暑くても、長袖が必須である。
おしまい。
前回の平標山の登山記事です。(写真が今回と同じアングルなもの多し)。