K10's Memorandum

いきなり登山が好きになりました

【散財】オーロラライト450DX(ナンガ)とU.L.コンフォートシステム(モンベル)で寝る準備

この週末、特に土曜日は良い天気であったが、登山はお休み。ある意味のリフレッシュと、先週から騒いでいるとおり、テント泊の準備が全く進んでいないため、一気に買いそろえることにした。雪山装備を含め、登山という趣味にこれまで相当投資している気がしていたが、今回テント泊の準備をするにあたり、今まで使っていたモノとは全く異なる装備品が沢山あることに気づかされ、そして流されるままに散財をしている。

買ったもの全てを1つの記事で紹介するのは難しいため、前回の続きで、テント周りのもの、テントに必須アイテム、について紹介することにした。テント泊は、テントだけではできない、寝るため道具が必要だ。

 

s-d-k10.hatenablog.jp

 

張れないテントは単なる荷物である

購入したテント(エアライズ2 / アライテント)は、ネット上で評価を読めば読むほど、王道で信頼性の高い製品だと言うことがわかった。しかし、これを立派に張らないといけない。張らないテントは、単なるワシャワシャした布切れでしかない。

しかし、公園で練習しようとした途端、2回ともにわかなんでやねん。仕方ないので、せめてスムーズに本番で作業できるように、部屋の中で練習した。

 

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全てのコンテンツを場に出してみた。下に敷いてあるのは、アライテントの純正アンダーシート。不要と言う意見も多いようだが、不要かどうかわからないので、とりあえず揃えた。

アライテント(ARAITENT) アンダーシート2

アライテント(ARAITENT) アンダーシート2

 

 

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テントを広げてみる。不規則にワシャワシャしている。苦手である。

 

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テントの要のポール。折り畳んで収納されていたが、写真のように、折りたたみ式トレッキングポールのように、どんどん差し込んで1本の長いポールに仕上げる。中に太いゴムが入っているので、簡単に入っていく。ポールの全長が余りに長く、一部隣の部屋にかかってしまう。当日、周りに注意して作業せねばならない。

 

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このポールを、渾身の力でグインと曲げて、テントのフロア部分にある穴に差し込む。折れないか?と思いながら、力一杯曲げる、そうしないと差し込めない。この作業を2回やると、テントの形が出来上がる。

 

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立ち上がった!(部屋が汚くてすいません)

とりあえず、部屋の中でペグ打ちはできないので、ピンと張ることはできないが、ここまでの作業だけだと非常にシンプルで慣れれば簡単。

 

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フライシートもかけてみた。これもペグ打ちせずに、文字通り被せただけ。外でのテストが出来ないのは痛いが、手順は何度か繰り返して慣れた。あとは当日、シートを飛ばされないように注意しないと... 中の状況は、また後日。

 

家の次はベッド。シュラフを購入した

映画やマンガの世界では、テントだけあればテント泊が完結できそうに見える。いや、酷い場合は、地面に寝転んで野宿をするような光景も多いかもしれない。しかし、それでは「寒い」ようだ。そういうわけで、シュラフ,,,寝袋を物色した。

 

シュラフ界の候補選手たち

登山ショップに行くと、だいたい、イスカ、ナンガのどちらかが置いてあった。しかし、驚いたのはその種類の多さ。適応する温度やら、ダウンの量やら、コンパクトさやら、1個のメーカーでも何十種類も製品があるではないか。

シュラフは寝袋、寝袋は寝る時に使う、寝るときは誰も見てないので「外見」は気にすることはない。寝るとき暑ければ脱げばいい、寝るとき寒かったら大変だ。というグルグルっとした思考過程を経て、安全策にモンベルという選択肢が有力となる。テントを購入するときも、モンベルのステラリッジが有力候補になったが、寝袋も評判はとてもいいらしい。

 

これが良さそう。しかし.....買いにいった当日、モンベルカードを家に置き忘れたことに気づき、お店に行くのを中止した。会社の近くにモンベルショップがあるので、また後日に買いにいけばいいさ、と思っていたのだが、その晩にネットで更に比較した結果、結局はナンガのオンラインショップ(http://nanga-schlaf.com/user_data/home.php)でポチっとやってしまう。

なぜそうしてしまったのかは、自分でも不明で、まさに直感である。

 

現物が到着した

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オーロラライト(AURORA Light) 450DX (Red)

・フィルパワー/760FP
・ダウン量/450g
・サイズ/レギュラー
・対応する温度/-5℃が限界
・総重量:865g

 

オーロラライトにした理由

ナンガのシュラフには、オーロラとUDDバッグという違う製品がある。どれも評判の良い製品のようだ。UDDバッグは、オーロラライトよりも軽量で、同じダウン量450gであれば、使用可能な温度も同じ。当初はUDDバッグに傾いたのだが、オーロラライトは、表面にオーロラテックス加工というナンガ独自の加工が施され、シュラフカバーが不要な点が気に入った。本体の40g差(UDDはダウン量450で825g)と天秤にかけて、オーロラライトに軍配をあげた。一方、フラッグシップのオーロラは、オンラインショップでは3種類展開であったが、暖かいのかもしれないが、1kgを超える重量がネックで落選。

 

ダウン量

オーロラライトには、ダウン量が300g、450g、700gの3種類が展開されている。ダウン量は、当面想定されるテント泊の範囲をを考えて決定。今回は「夏山」なので300g(気温0℃まで対応)でも問題ないかもしれないが、秋に使うにはちょっと不安。700gは冬仕様(気温-15℃まで対応)だが、冬のテント泊は現在想定外のため、そこまでのスペックは不要である。もしそうなれば、改めて、テントも含めて冬装備が必要になると考えた。そういうわけで、必然的に450gとなった。

 

サイズ

レギュラーサイズの表示として、「最大長210cm×最大肩幅80cm(身長178cmまで)」となっている。自分の身長は177cmなので、レギュラーになる。実際に潜り込んだ感じだと、頭部付近に余裕があまりない感じ。ただ、突っ張る様なレベルではなく、特に問題は感じていない。

 

フィルパワー(FP)

なんのパワーかと思ったら、羽毛の膨らみ、を示す値だとか。購入した者は760FPだが、オーロラライトであれば860FPという製品もある。同じダウン量450gでも、860FPの製品はダウンが膨らんでいるため「より暖かい」ということになる。ただ、出費も「より膨らむ」ことになる。

 

その他

重量が865gだが、実際にスタッフバック入りで計量すると907.5g。スタッフバック分が+40gということだろうか?気にならない範囲の誤差ではあるが...

 

現物を開封してみたFirst Impression

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開封直後は空気を含まないため、ペラっとしていた。

 

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日本の国旗!ちょっとカッコイイ。

 

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無造作にファスナーを開閉してみたが、ものすごいスムース。このワシャワシャ本体を見た瞬間、ファスナーが噛み混むリスクが脳裏をよぎったが、全く噛まない。すごい。

試しに、一度、中に潜り込み、しばらくじっとしていたが、暑い!これは、すごい保温力である。ただ、こればかりは現地で使ってみないとわからないだろう。

 

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意味もなく全体像を撮影。人が入っていたら、ホラー写真になるだろう。

 

敷き布団も担いでいくのか!

素晴らしいテント、暖かそうなシュラフをゲットした。しかし、欲深い人間は、下がゴツゴツしていると眠りづらい、と不満を言うため、シュラフの下に敷くマットを買うのである。

マット界の候補選手たち

この世界は、キャンプ用マットまで含めると、測定不能なくらい候補がある。それこそ、ブルーシート、ピクニック用のシートまでが含まれてきてしまうようだ。流石に、キャンプ用のものを使うわけにもいかないが、登山でよく使われるものに限っても、種類だけで大きく3つ。

クローズドセルフォーム

よく見かける、ザックにグルグル巻きのマットを括り付けている「アレ」である。グルグル巻きタイプと、蛇腹織りのパタパタタイプがあるらしい。

THERMAREST(サーマレスト) コンパクトマット Zシート ソル 【日本正規品】 30947
 

このセルフォームタイプであれば、上記サーマレストのZシートソルが、軽量で、かつ乱雑に扱ってもOKなので楽そう。ただ、どうしても、ザック外付けになってしまうの点がマイナス。 

テント泊で亀の甲羅のような大型のザック(バルトロ75)を担ぎ、そこにマットを外付けすると...亀が手足を出しているようになって、何だかかっこわるい。あるいは、カナブンにでもなった気持ちになれそうである。

エア式マットレス

浮き輪と同じく、空気を注入するタイプ。素人目にも、破れたら大変だ、と思い落選。薄いとはいえ、結構な空気量、これを注入するだけでも大仕事である。

 

セルフインフレーター式マットレス

上記2つの折衷のタイプ。内部には最初からスポンジ(?)が入っていて、バルブを開くと空気を吸い込み、ある程度勝手に膨らんでくれるタイプ。結局、自分が買ったのはこのタイプである。

テントで候補に有力候補にあがり、シュラフでも第1候補にあがりながらご縁のなかったモンで決定。 

 

モンベル アルパインパッド25を購入

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まず、この製品の概要

 

サイズ/120cm

モンベルのセルフインフレーター式のマットも、複数種類がレイアウトされていたが、Alpine Pad25というものに決定。サイズ(長さ)は180、120、90といった具合にラインナップが分かれていたが、店頭で試した結果120に決定。

モンベルシュラフマットは、マット本体以外に、ピロー(枕)、エクストラのパッドなどと組み合わせて使用することも可能な形でデザインされているため、必ずしも177cmの自分が180cmのマットを購入する必要はない

 

重量(497g)

公式は497gだが、実際に測定したら505g。誤差の範囲か。クローズドセルフォームよりは重くなってしまうが、ザック内部にパッキング可能なコンパクトさに軍配。

 

実際に自宅でマットレスを膨らませてみる

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スタッフバッグから鳥出しだ状態である。空気が入っておらず、とても綺麗に畳まれている。(この状態を再現するのが難しいことを、後で知る)

 

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スタッフバッグの入口付近のポケットに修理キッドが入っている。嬉しい。

 

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開いてみる。空気が入っていないので、薄い板のような状態。

 

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バルブである。真ん中に見えるのが「弁」で、これをキャップの上側/下側に移動させることで、空気の流れを制御できる。写真の状態だと、内側から空気が出て来ない。ちなみに、弁を解放しても勝手にパッド内が空気満タンになることはない。結局、最後のところは、自分で空気を注入する必要があるある程度空気が自動的に入る、といったところか。

 

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枕も膨らませた。これは別売りである。2枚目の写真のように、本体と結びつけることができるため、枕は固定される。単なる空気枕にしては悪くない寝心地である。

 

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空気を入れた状態での、マット本体の厚さ。決して分厚いわけではない。

 

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枕に頭を置いてネタ状態。マット本体は膝くらいまである。膝下が気になるところだが、エクストラのパッドを加えてもいいし、ザックとかを置いてお茶を濁してもいいかもしれない。とりあえず、腰、腿の下にマットがあるので、これだけでも大丈夫。

 

最後に

当初想定していたよりも長文になってしまった。これで、テント、シェラフ、シュラフマットが揃い、最低限テント泊をする準備ができた。実際の使い心地はまた後日。とりあえず、これら3つのアイテムともに王道を選択したはずである。

 

テント道具を使用した感想は以下の記事となります。

 

また、【散財】の続編もあるので、是非どうぞ。

 

 

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