【Even】忘れないうちに2017年の登山を振り返る
Even a master is running around
気づけば12月も真ん中に差し掛かる。商売柄もあるが、12月は一瞬で終わってしまうため、とりあえずは2017年の登山の思い出を綴る記事を書いてみた。40回以上登ったので全部をここで語れないのが残念である。
来年も絶対行きたい山(仙丈ヶ岳 9月)
9月上旬の台風一過ということもあり天気最高。体調も景色も完璧だった登山。樹林帯を抜けてからの稜線歩きは、時の流れも登りのキツも全て吹き飛ぶ、素晴らしい瞬間だった。広河原までの長時間バスは苦痛ではあったが、その甲斐はあった。行ったことない人は絶対行ってほしい。
最も恐ろしかった山(八ヶ岳/権現岳 2月&4月)
この山は個人的には非常に恐ろしい。2月にトライした時は、前三ツ頭に出る前で吹雪きに襲撃され敗退。ワカン購入前なのでツボ足ラッセルで靴が冷えて、稜線で限界を迎えるに至る。そして4月の残雪期。気持ち良く登り切って下山しようとしたところ、トラバース中に足場が崩壊し滑落を経験する。あまりその時の記憶は「怖い」という感じでは残っていないが、この時を堺に、トラバースや切れ落ちた斜面に対する恐怖心を持つようになってしまった。この冬は避けると思うが、無雪期に、気持ち良く登り切りたい。
登山初トライの友人を連れて行きたい山(棒ノ折山 11月)
ある意味で今年最も期待を裏切った山。良い意味で。こんな近郊に、こんな素晴らしい登山道があるとは。小さい山にも関わらず、沢、鎖、岩登り、急登、尾根歩きと色々な要素がコンパクトに詰まっているし、下山後に温泉まである。2017年の裏MVP的な存在であった。
最も印象の悪かった登山(大菩薩嶺 6月)
スズメバチに追いかけられた四阿山と迷ったが、大菩薩嶺がある意味で最下位。稜線は美しく印象に残っているが、始発電車に乗って、満員のバスに長時間揺られて、やっと登山口に到着して歩き始めたと思ったら20−30分で稜線です、、、というテーマパーク感が感動を薄めてしまった。稜線歩きが終わったと思ったら、そこからは結構長い下山、ということで、一体何をしに来たんだろう、というのがその時の偽らざる感想だった。コース設定が悪かったのだろうか。もっと下の方から登り始めていたら、印象は違ったかもしれない。
最もキツかった登山(鳳凰三山ドンドコ沢 7月)
写真は2日目早朝の地蔵岳ピークハント。生涯初めてのテント泊、20kg近い荷物を担いでひたすら登るドンドコ沢は、今振り返っても「ツラカッタ」。重量に不慣れだったし、またよく考えもせず色々とザックに詰め込んでしまった。ただ、この時に直面した問題から、水分補給や塩分補給の大事さ、靴擦れ対策の必要性を痛感できたのは、今思えば非常に素晴らしい経験だったように思う。
最も沢山訪れた山(塔ノ岳 4回)
数えてみたら4回も登っていた。鍋割山から登ってもよし、ヤビツ峠からグルッと回ってもよし、バカ尾根をひたすら登っても良し。どのルートでも塔ノ岳を通るので、最多になったようである。安全でそれでいて適度な負荷もあって、手軽に汗を流したり、遠方の山域に行けない時に登ってみたり、ある意味ホームグラウンド的な山。まだ、丹沢山には行っていないので、是非行きたいところだ。
最も行動時間が長かった山(徳沢〜北穂高 10月)
午前2時起床、3時出発、涸沢カールから北穂高岳の山頂に出て、涸沢カールに16時に戻る。ノンビリ登っていたせいもあったが、12時間を超える行動時間は、流石に堪えた。おまけに、定員オーバーの涸沢小屋ではほとんど寝られず、もの凄い過酷な登山になってしまった。ただ、キツさでいえば、ドンドコ沢に軍配があがる。
その他好印象だった山達
硫黄岳の最後の急登中、背後に迫る八ヶ岳主峰.。
安達太良山を進む。雪山はこれくらいのシビアさでちょうどいい。
燕岳山頂より。
磐梯山の下山。
赤岳、地蔵尾根を下降中。
今年もあと2週間あるので、もう1回か2回は登れるでしょう!