【GAP萌】秀麗富嶽十二景へ初トライ。本社ヶ丸と清八山(2017年11月25日)
その名前変えていただけないか
本社ヶ丸と書いて「ほんじゃがまる」。ホンジャマカ、ジャガリコ、おじゃる丸など、緩い何かが頭を過る名前である。しかし、先に言っておくと、そのゆる〜い名前とは裏腹に、かなりのHard Modeの山である。
週末の天気予報は「晴れ」。しかし強風の予報もあり、てんとらの予想では登山指数は軒並みC。ただ、どうしても登山がしたかったので、高山帯を避けて行き先を探してみた。本社ヶ丸は、山梨県大月市が選定した秀麗富獄十二景の1つ。富士山が綺麗に見える山トップ12みたいなものだろうか。十二景と言いつつ、19峰が選ばれていて、今回の本社ヶ丸も隣の「清八山」とワンセットとなっている。この辺り、詳しくは大月市のHPに掲載されている(大月市秀麗富嶽十二景)。
正午に撮影した富士山(フレアが残念...)
続きを読む【胸一杯】カリマーの小型ポーチを装備してみた
ザックをデコる
最近登山を共にすることの多い新進気鋭の若者が、ここのところ気温が下がってきたことに危機感を覚え、「防寒具」が必要であることに気づく。フリース購入に同行し、その時たまたま発見したのがコレ。
小型ポーチ購入のキッカケ
Karrimorの小型ポーチ。正式にはトレックキャリーショルダーポーチ(Trek Carry Shoulder Porch)。小型だが名前は長い。この手のポーチは、以前は何の役にたつのかよくわからなかった。
これはテント、山小屋泊などで荷物が重い時に携行するGranite Gearのサコッシュ。鳳凰三山のテント泊のとき、同行した先輩がどこかのサコッシュを携行していたのを見て、そういうものが登山道具にあるのだと知る。最初は、ガマグチ財布みたいでダサいと思っていた。しかし、重いザックを地面に置くのは手間だったり、置いたとしてもザックの中から何かをガサゴソ探すのも面倒だったりするので、思い切って買ってみた。特に行動食やティッシュの類をここに入れておくと、信じられないくらい便利である。
ただ、サコッシュは邪魔に感じることもある。特に自分は一眼レフを常にザックの外に出して行動しているので、ストラップだらけになってしまう。見ように寄っては、お縄をかけられた人のような感じだ。
多くの登山で使用しているOsprayのケストレル38にも、両サイドのベルトに小さな小物入れがある。サコッシュを持って行かなくても、このポケットを利用すればいいし、以前はそうしていた。ただ、バルトロや他のザックもそうだが、このベルト付近のポケットは意外に使い勝手はよろしくない。特にファスナーの開閉が面倒だったりして、アクセス良好ではない。最近は、ここには日焼け止めを入れたり、ゴミ袋入れになっている。
そんなわけで、コサッシュほど容量はないが、ベルトのポケットより使い勝手がよいポーチを購入したわけである。
装着してみる
それほど高価なものでもないのだが、購入するとき一瞬迷った。このポーチは、名前の通りショルダーハーネスに装着する。既に左胸のハーネスには一眼レフためのカメラホルスターが装着されている。右利きなのでカメラの固定位置は左胸となる(右にあると、サッと取り出せない)。このため、このポーチ、左右どちらの胸にも装着できるよね?という、非常に細やかな迷いというか疑問である。
大丈夫。裏を返せば、カラビナを通すリングは両方向についている。ちなみに、カラビナはポーチに付属している。背後のゴムでショルダーハーネスにくくりつけ。。。
さらにカラビナで落ちないようにぶら下げる。
こんな感じだ。左胸にカメラ、右胸におやつ、という凄い構図である。
ポーチには行動食全部を入れるほどのスペースはないのであるが、メッシュ部分がビヨ〜ンと伸びるため、容量はそこそこだと思われる。
スマホも簡単に収納できるサイズ。SONYのコンデジも余裕で収納できた。ヘッドライト、コンパス、喫煙者の方はタバコ、アル中の方はスキットルなどなど、使い方は色々ありそうだ。
このポーチがなくても登山はできるし、ザックのポケットや雨蓋などで代用は当然可能だが、登山の小さなストレスを回避するための便利グッズとしては良いと思う。なお、チェスト部分は風直撃のため、真冬は使用不適かもしれぬ。ここにチョコレートを入れておいたら、凍ってしまうでしょう。
背負った時にはこんな感じ。Karrimorからは、ウェストベルトに増設するポーチも売り出されているようだ。ザックにあれもこれも装着するのはどうかとも思うが、安全性を損なわない範囲であれば、ザックの開閉を最小限に抑えるという工夫はアリだと思う。
では、行ってきます。
【ボケ】紅葉を求めて埼玉県の東郷公園へ出陣!
今回は登山ではない。
前回、登山しているにも関わらず、紅葉とご対面がなかなか出来ないことを嘆く記事をアップ
週末の天気予報を見たところ、天気は晴れなのだが、高山帯は強風で風速がすごいことになっている。場所によっては雪?このため、思い切って登山を休んでみた。振り返ると、2000Mいかない山であれば登山可能な週末であったと思うのだが、しかし、鉄の意思で今回は登らない!ことに決めた。紅葉を見にいく!
ところがここで問題が。どこに行けばいいのだろうか?ネットを検索すれば「見頃」は出てくるのだが、都内ではつまらないし、高尾山はすごい人だろうし。。。そうやって検索をしていくなかで、東郷公園、という場所を発見した。埼玉県にあるようで、場所は飯能と西武秩父の間くらい。そこそこ遠いが、電車の本数も割とあるエリアなので、気楽に行けそうである。ここを選んだ理由は、それだけである。
意気揚々と公園に向かう
池袋から西武池袋線で飯能に出て、そこから西武秩父線で20分ほど。吾野駅に到着。
続きを読む【超乾】騙されたと思ってキャプリーンMWを買ってみたの巻
そんなの知っていると仰らず!
今更ながらにして、Patagoniaのキャプリーンの速乾性について報告しなくても、登山道具を物色する人であれば皆知っている。自分もそんな記事やブログを何回も見た気がする。実は、すでにキャプリーンのLW(ライトウェイト)は1枚購入して持っていたりする。しかし、LWは1枚だけ着用(上に何も着ない)すると、いかにも「スポーツしています」風な外見になってしまうのが嫌で、温暖な時期は常にバックアップ登山着として使っている。ちょっと勿体ないが、気に入っていないのも事実で仕方がない。
常時出場のウェアの話
黄緑マムートの話
キャプリーンLWが常に補欠扱いになっているもう1つの理由は、このMammutのハーフジッップを愛用しているからである。
なんのモデルかは不明だが、某登山ショップでSale品としてハンガーラックに置かれていたものを手にして以来、多くの登山では、この黄緑マムートを纏って繰り出している。純粋なベースレイヤーというより、中間着とベースレイヤーの折衷のウェアで、生地にもLWに比べると若干厚みがある。例えば、キャプリーンLWや薄手ベースレイヤーをもう1枚を着て中間着のように使うこともできれば、こいつの上にフリースを羽織ってベースレイヤーにすることもできる。暖かすぎず、寒すぎず、また適度な速乾性と着心地の良さで重宝していたのだ。なお、厳冬期は流石に寒いのでICE BREAKERのウェア、真夏低山はTシャツに出番を譲ることはあるが、それ以外はほぼ一貫して、この黄緑マムートである。
何と言っても、背面下にあるマンモスマークがポイントでもある。
低山(写真は4月高水三山)で出動。新緑と同化。
高山帯でも出動(写真は10月北穂高)。とにかく使用範囲が広くて良い。
しかし、毎回毎回着ていると、摩耗や劣化もしてきてしまい、そろそろ後継を探さないといけない状態になってきてしまった。ところが、夏頃からウェアコーナーを色々見ていたのだが、どうもこれがいけない。今年のMammutのウェアは、ちょっと風合いが変わってしまって何かが違う。よりスポーティなイメージのものが増えたと言うべきなのかもしれないが、ものによってはウルトラマンのような模様だったり、いくらなんでもぶっ飛びすぎである。素材も用途を明確にしてしまっているので、黄緑マムートのように幅広く使える感じがしない。他のメーカーを見てみたのだが、これまた良いのが見つからない。どうもベースレイヤーは、ストイックなモデルばっかで、ゆる〜いフォームのものは少ないようだ。これではいつまでたっても購入に至らない、そんなわけで、結局、Patagoniaに寄ったときに、ド定番であることは重々承知の上、キャプリーンMWの購入を決意した。
暖色系愛好家の戸惑い
青色キャプリーンの印象の話
そういうわけで、購入したのはキャプリーンMW(ミッドウェイト)。LWは薄い布という感じだが、MWは、もう少し生地に厚みがある。色は、珍しくブルーを購入。というより、寒色系ばかりしか選択肢がない。赤いの作ってくれ。あくまでアンダーウェアという立ち位置で売られているのだろうか。
キャプリーンMWもラウンドネックやら、フード付きのやつもあったりしたが、ハーフジップタイプを選択。ラウンドネックは単純に嫌いなのでボツ。フードについては、ベースレイヤーを想定すると邪魔以外の何者でもなく、同じくボツ。ハーフジップは、温度調整もしやすく、着脱も割と楽である。購入後、写真のようにジッパーを下げて裏地を確認。細かい格子状になっていてドライ感に期待がかかる。
この紐は、中間着を着脱することを想定しているのでしょう。個人的に気に入っている。
キャプリーンMWを店頭で手に取ったとき、生地の厚みが程よく、試着した感触も悪くなかった。最後はある種、直感的にこれでいけそうだ、という判断して購入に至る。真夏や厳冬期にまで使えるかは不明だが、そういう極端な時期はそれ相応のウェアを着ればよいと割り切り、3シーズンの幅広いシチュエーションで対応できそうかどうかが自分には大事なのである。また、これからの時期を見越して、同じキャプリーンでもサーマルウェアを選択肢にいれる方も多いかもしれない。あくまで自分は、という前提ではあるが、サーマルウェアのように高い保温性のあるウェアは、立ち止まっている時はいいのかもしれないが、厳冬期含め登りでは相当暑くなってしまうのではないかと思っている。冬場にこのレイヤーが暑すぎと感じたら、脱ぐに脱げず地獄だろう。それよりも薄手を沢山重ねるほうが、調節しやすく楽で安全な気がする。
店ではわからない着心地
そういうわけで、購入したキャプリーンMWを、ここ何回かの登山で着用してみた。10月の台風前の塔ノ岳からはじまり、天狗岳、棒ノ折山、そして写真の塔ノ岳の計4回である。低山から森林限界越えまで、樹林帯、急登、稜線、沢沿い、そして気候も色々であったので、様々なシチュエーションで試すことができた。どうでもいいが、無理矢理写真で顔を隠したが、変な宇宙人か、間違った場所にいる太陽のようだ。ボトムスが、足下の枯れ草と同化しているのがポイントである。
改めて強調することもないかもしれないのだが、これ、もの凄い速乾性である。
暑がりで、汗の量も人の2倍と豪語できる自分であるが、全くものともしない処理能力。樹林帯や沢沿い、そして急登では、いくら涼しい時期でもかなりの汗をかくのだが、濡れた感触は全くない。ソフトシェルを羽織った場合でも、全然大丈夫である。恐れ入った。ちなみに、こいつの下には、Milletの鎖帷子を着用しているので、ある意味最強の組み合わせか。
いくら評判が良いとはいえ、ここまで機能面で素晴らしいとは嬉しい誤算。速乾性のベースレイヤーを探すのであれば、非常に良い選択だと思われ、実は登山ウェアを探している友人に早速勧めてしまった。
しかしである。ちょっと残念な点が。
- 色が暖色系の選択肢なし。単独で着ると若干地味
- タイトな作りが悩ましい。自分はSだと少しタイト、Mだとダボッとしすぎ。
- シンプルな見た目は、面白みがない
暖色系で細身のシルエットをゆる〜く着たいのだが。。。だから外見は70点くらい。
ベースレイヤーと割り着て上に何かを羽織る前提だったり、あるいは、色味は地味で結構、という人には素晴らしい機能の搭載された非の打ち所がない一品だろう。ただ、稜線以外ではアウターを着ることが少ない暑がりな自分にとっては、もうちょっと洒落っ気を出してほしいと思わなくもない。そう言う意味で、Mammutや変化球が得意なMounrtain Hard Wearなどには、そっち方面での発奮を期待したい。
外観について若干ケチをつけてしまったが、機能最高、は最後もう一度強調しておきたい。登山を始めたばかりの頃、いつまでこの趣味を続けるか確信がなかったので、登山道具への投資は最低限であった。某U社が当時販売していたラウンドネックの速乾シャツを着て、夏の近郊の低山に登った。しかし、発汗量に処理が追いつかず、シャツは終止濡れたまま。挙げ句の果てに頂上に出た時に、風にさらされて凍えてしまう有様であった。そんな状況と比べると、天狗岳も塔ノ岳も、頂上で汗冷えもなく快適そのものである。登山では軽いことと同様、ドライなことは正義である。
先日の登山で、ボトムスが擦り減って破れそうな状態にある、と背後にいる方に指摘を受けた。そう、お尻である。なので、次はボトムスを探そう。
【結局】紅葉を求めて行ったはずの塔ノ岳(ヤビツ峠)
登山趣味なのに。。。
どうも先週の天狗岳と棒ノ折山で膝を負傷したようで、調子がイマイチ。とりあえず歩行や登山でもゆっくり歩くくらいなら問題はないのだが、例えば階段をスピードを出して歩こうとすると妙な感じになる。このため、この週末は遠出の登山は諦め、近場で散歩っぽい感じにまとめようと決意。折角なので紅葉をノンビリ写真に撮りながら、と思ったのだが、気づいたら丹沢のヤビツ峠に来てしまった。2週間前(台風前)に塔ノ岳は行ったばかりにも関わらず。。。
思い返せば、まだ見ていない
登山の醍醐味のひとつに、紅葉シーズンに素晴らしい景色が見られることがある。9月以降、台風やら悪天候で泣く泣く計画を諦めることが多かったが、それ以外の週末は必ずどこかに出掛けている。しかし、思い返してみると。。。
9月の谷川岳:綺麗だったが、まだ始まったばかり
10月初旬涸沢カール:低い場所は紅葉があったが、涸沢カールは紅葉が終わりかけ
先週の天狗岳:もう完全に天狗岳本体は紅葉終了。麓の赤色を恨めしく見下ろす。
先週の棒ノ折山:ここもまだこれから、という感じ。
そう、紅葉のピークを見事に外して登山をしていることに気づく。上高地ー北穂高で「なんとか途中で少し見られた」という場面はあったが、自分の感覚としては満足いくものではない。そういえば去年も瑞牆山、金峰山で中途半端な時期に登山した記憶が。
もう高山帯は冬モード、奥多摩や高尾山が見頃だということは、丹沢も見られるだろうと思ったわけである。ちょうどアルバムを見返すと、昨年も11月末頃に登っていて紅葉を見ていた。
これは去年の大倉尾根です
ところがどっこい、一体どうして
ヤビツ峠からの登山道序盤では、期待できそうな色をした樹も散見された。樹によってはもう散ってしまっているものもあるが、色が変わりかかっている樹もあるではないか。これは標高によっては、一面紅葉ゾーンがあるのではないか!?
そう期待しながら進むのであったが、空の青、常緑樹(?)の深緑を除くと、周りの色はどんどん茶色っぽい感じになる。
何となく葉っぱのない樹が目立ってくる。
稜線近くなると、すでに葉っぱすらない。。。
三ノ塔から塔ノ岳までの稜線。見事なまでに茶色いぜ。しかし、上の方で紅葉が終わっているのは何となく受け入れられた。下っていけば、大倉尾根で紅葉が見られるはずである。
あれ?
おや?
.......
終わっている。途中、紅葉の美しさで足を止める場所はゼロ。多少色づいているところはあったが、完全に紅葉終了ゾーンと、全く紅葉していないゾーンがあまりに多く愕然とした。ヤビツからの尾根はそこそこ体力使うし、膝の状態と相談しながらやってきたのに、ガッカリである。
少しだけ癒してくれたもの
あちこちのブログ等でもご報告あったとおり、この週末は雲も少なく、空気も澄んでいたので、綺麗な富士山を見ることが出来た。これは三ノ塔から撮影。午前9時くらいだったと思うが、1時間もしないうちに雲に隠れて、その後見ることは出来なかった。
丹沢の稜線も含めた写真をもう1枚。こう比較すると、丹沢って色的に渋すぎである。
午前中、ヤビツ峠側から三ノ塔を目指していくところで、背後に見えた相模湾。この写真の真上に太陽がある逆光アングルのため、うまく表現できなかったが、海全体が光っていて印象的な景色だった。
三ノ塔から塔ノ岳まで、鎖場は3ヶ所あると思うが、どこも鎖が新しくなった?この写真の場所だけは、右側が切落ちているので、いつ通っても少し嫌な気持ちになる。
どの写真も茶色い雰囲気でウンザリである。そうはいっても、ヤビツ峠からにしろ、鍋割山からにしろ、この辺り一帯の山は、そこそこの負荷がかかり時間もある程度かかるので、トレーニングというか体慣らしには本当に良い場所だと改めて思った。膝には大変よろしく「ない」道でもあったが。
最後に、石井スポーツでMag-onのラ・フランス味を発見、で、今回さっそくトライ。レモン味は酸味が強いが、それよりも若干まろやか。どちらが良いかは好き嫌いの範疇だと思うが、「飲みやすい」という点で、他の製品よりも良いアイテムだと思う。
次の週末も天気が微妙な予報であり、今年は紅葉をカメラに収めることは適わなそうな気がしてきた。気を取り直して、雪山ですかね。
今回はこれでおしまい。構成が適当な記事で申し訳ない。。。
【隣】意外に本格的で驚く 棒ノ折山の日帰り登山(2017年11月4日)
オススメできる山が1つ増えた
久しぶりに晴れマークの並ぶ週末(そして3連休)ということで、天狗岳登山の翌日、もう1座別の登山を計画した。レンタカーで八ヶ岳日帰りを強行した次の日でもあるので、出来るだけ手軽で行ったことのない山を選びたかった。当初、紅葉の始まりつつある奥多摩に行こうと計画していたが、電車の時刻表や登山道の情報を見ていると、段々と億劫になってきてしまう。電車の本数は少ないし、バスも混むだろうな、といった具合に。そして、奥多摩の地図をぼーっと見ていたときに目に飛び込んできたのが棒ノ折山という文字。埼玉にある山、という印象しかない山だったのだが、奥多摩の川乗山や高水三山のすぐ隣にあることに気づく。
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