K10's Memorandum

いきなり登山が好きになりました

【胸一杯】カリマーの小型ポーチを装備してみた

ザックをデコる

最近登山を共にすることの多い新進気鋭の若者が、ここのところ気温が下がってきたことに危機感を覚え、「防寒具」が必要であることに気づく。フリース購入に同行し、その時たまたま発見したのがコレ。

小型ポーチ購入のキッカケ

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Karrimorの小型ポーチ。正式にはトレックキャリーショルダーポーチ(Trek Carry Shoulder Porch)。小型だが名前は長い。この手のポーチは、以前は何の役にたつのかよくわからなかった。

 

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これはテント、山小屋泊などで荷物が重い時に携行するGranite Gearサコッシュ鳳凰三山のテント泊のとき、同行した先輩がどこかのサコッシュを携行していたのを見て、そういうものが登山道具にあるのだと知る。最初は、ガマグチ財布みたいでダサいと思っていた。しかし、重いザックを地面に置くのは手間だったり、置いたとしてもザックの中から何かをガサゴソ探すのも面倒だったりするので、思い切って買ってみた。特に行動食やティッシュの類をここに入れておくと、信じられないくらい便利である。

ただ、サコッシュは邪魔に感じることもある。特に自分は一眼レフを常にザックの外に出して行動しているので、ストラップだらけになってしまう。見ように寄っては、お縄をかけられた人のような感じだ。

 

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多くの登山で使用しているOsprayケストレル38にも、両サイドのベルトに小さな小物入れがある。サコッシュを持って行かなくても、このポケットを利用すればいいし、以前はそうしていた。ただ、バルトロや他のザックもそうだが、このベルト付近のポケットは意外に使い勝手はよろしくない。特にファスナーの開閉が面倒だったりして、アクセス良好ではない。最近は、ここには日焼け止めを入れたり、ゴミ袋入れになっている。

そんなわけで、コサッシュほど容量はないが、ベルトのポケットより使い勝手がよいポーチを購入したわけである。

 

装着してみる

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それほど高価なものでもないのだが、購入するとき一瞬迷った。このポーチは、名前の通りショルダーハーネスに装着する。既に左胸のハーネスには一眼レフためのカメラホルスターが装着されている。右利きなのでカメラの固定位置は左胸となる(右にあると、サッと取り出せない)。このため、このポーチ、左右どちらの胸にも装着できるよね?という、非常に細やかな迷いというか疑問である。

 

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大丈夫。裏を返せば、カラビナを通すリングは両方向についている。ちなみに、カラビナはポーチに付属している。背後のゴムでショルダーハーネスにくくりつけ。。。

 

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さらにカラビナで落ちないようにぶら下げる。

 

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こんな感じだ。胸にカメラ胸におやつ、という凄い構図である。

ポーチには行動食全部を入れるほどのスペースはないのであるが、メッシュ部分がビヨ〜ンと伸びるため、容量はそこそこだと思われる。

 

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スマホも簡単に収納できるサイズ。SONYコンデジも余裕で収納できた。ヘッドライト、コンパス、喫煙者の方はタバコ、アル中の方はスキットルなどなど、使い方は色々ありそうだ。

このポーチがなくても登山はできるし、ザックのポケットや雨蓋などで代用は当然可能だが、登山の小さなストレスを回避するための便利グッズとしては良いと思う。なお、チェスト部分は風直撃のため、真冬は使用不適かもしれぬ。ここにチョコレートを入れておいたら、凍ってしまうでしょう。

 

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背負った時にはこんな感じ。Karrimorからは、ウェストベルトに増設するポーチも売り出されているようだ。ザックにあれもこれも装着するのはどうかとも思うが、安全性を損なわない範囲であれば、ザックの開閉を最小限に抑えるという工夫はアリだと思う。

では、行ってきます。

 

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【ボケ】紅葉を求めて埼玉県の東郷公園へ出陣!

今回は登山ではない。

前回、登山しているにも関わらず、紅葉とご対面がなかなか出来ないことを嘆く記事をアップ


週末の天気予報を見たところ、天気は晴れなのだが、高山帯は強風で風速がすごいことになっている。場所によっては雪?このため、思い切って登山を休んでみた。振り返ると、2000Mいかない山であれば登山可能な週末であったと思うのだが、しかし、鉄の意思で今回は登らない!ことに決めた。を見にいく!

ところがここで問題が。どこに行けばいいのだろうか?ネットを検索すれば「見頃」は出てくるのだが、都内ではつまらないし、高尾山はすごい人だろうし。。。そうやって検索をしていくなかで、東郷公園、という場所を発見した。埼玉県にあるようで、場所は飯能と西武秩父の間くらい。そこそこ遠いが、電車の本数も割とあるエリアなので、気楽に行けそうである。ここを選んだ理由は、それだけである。

意気揚々と公園に向かう

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池袋から西武池袋線で飯能に出て、そこから西武秩父線で20分ほど。吾野駅に到着。

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【超乾】騙されたと思ってキャプリーンMWを買ってみたの巻

そんなの知っていると仰らず!

今更ながらにして、Patagoniaのキャプリーンの速乾性について報告しなくても、登山道具を物色する人であれば皆知っている。自分もそんな記事やブログを何回も見た気がする。実は、すでにキャプリーンのLW(ライトウェイト)は1枚購入して持っていたりする。しかし、LWは1枚だけ着用(上に何も着ない)すると、いかにも「スポーツしています」風な外見になってしまうのが嫌で、温暖な時期は常にバックアップ登山着として使っている。ちょっと勿体ないが、気に入っていないのも事実で仕方がない。

常時出場のウェアの話

黄緑マムートの話

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キャプリーンLWが常に補欠扱いになっているもう1つの理由は、このMammutのハーフジッップを愛用しているからである。

なんのモデルかは不明だが、某登山ショップでSale品としてハンガーラックに置かれていたものを手にして以来、多くの登山では、この黄緑マムートを纏って繰り出している。純粋なベースレイヤーというより、中間着とベースレイヤーの折衷のウェアで、生地にもLWに比べると若干厚みがある。例えば、キャプリーンLWや薄手ベースレイヤーをもう1枚を着て中間着のように使うこともできれば、こいつの上にフリースを羽織ってベースレイヤーにすることもできる。暖かすぎず、寒すぎず、また適度な速乾性と着心地の良さで重宝していたのだ。なお、厳冬期は流石に寒いのでICE BREAKERのウェア、真夏低山はTシャツに出番を譲ることはあるが、それ以外はほぼ一貫して、この黄緑マムートである。

 

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何と言っても、背面下にあるマンモスマークがポイントでもある。

 

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低山(写真は4月高水三山)で出動。新緑と同化。

 

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高山帯でも出動(写真は10月北穂高)。とにかく使用範囲が広くて良い。

しかし、毎回毎回着ていると、摩耗や劣化もしてきてしまい、そろそろ後継を探さないといけない状態になってきてしまった。ところが、夏頃からウェアコーナーを色々見ていたのだが、どうもこれがいけない。今年のMammutのウェアは、ちょっと風合いが変わってしまって何かが違う。よりスポーティなイメージのものが増えたと言うべきなのかもしれないが、ものによってはトラのような模様だったり、いくらなんでもぶっ飛びすぎである。素材も用途を明確にしてしまっているので、黄緑マムートのように幅広く使える感じがしない。他のメーカーを見てみたのだが、これまた良いのが見つからない。どうもベースレイヤーは、ストイックなモデルばっかで、ゆる〜いフォームのものは少ないようだ。これではいつまでたっても購入に至らない、そんなわけで、結局、Patagoniaに寄ったときに、ド定番であることは重々承知の上、キャプリーンMWの購入を決意した。

 

暖色系愛好家の戸惑い 

青色キャプリーンの印象の話

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そういうわけで、購入したのはキャプリーンMW(ミッドウェイト)。LWは薄い布という感じだが、MWは、もう少し生地に厚みがある。色は、珍しくブルーを購入。というより、ばかりしか選択肢がない。赤いの作ってくれ。あくまでアンダーウェアという立ち位置で売られているのだろうか。

 

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キャプリーンMWもラウンドネックやら、フード付きのやつもあったりしたが、ハーフジップタイプを選択。ラウンドネックは単純に嫌いなのでボツ。フードについては、ベースレイヤーを想定すると邪魔以外の何者でもなく、同じくボツ。ハーフジップは、温度調整もしやすく、着脱も割と楽である。購入後、写真のようにジッパーを下げて裏地を確認。細かい格子状になっていてドライ感に期待がかかる。

 

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この紐は、中間着を着脱することを想定しているのでしょう。個人的に気に入っている。

キャプリーンMWを店頭で手に取ったとき、生地の厚みが程よく、試着した感触も悪くなかった。最後はある種、直感的にこれでいけそうだ、という判断して購入に至る。真夏や厳冬期にまで使えるかは不明だが、そういう極端な時期はそれ相応のウェアを着ればよいと割り切り、3シーズンの幅広いシチュエーションで対応できそうかどうかが自分には大事なのである。また、これからの時期を見越して、同じキャプリーンでもサーマルウェアを選択肢にいれる方も多いかもしれない。あくまで自分は、という前提ではあるが、サーマルウェアのように高い保温性のあるウェアは、立ち止まっている時はいいのかもしれないが、厳冬期含め登りでは相当暑くなってしまうのではないかと思っている。冬場にこのレイヤーが暑すぎと感じたら、脱ぐに脱げず地獄だろう。それよりも薄手を沢山重ねるほうが、調節しやすく楽で安全な気がする。

店ではわからない着心地 

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そういうわけで、購入したキャプリーンMWを、ここ何回かの登山で着用してみた。10月の台風前の塔ノ岳からはじまり、天狗岳棒ノ折山、そして写真の塔ノ岳の計4回である。低山から森林限界越えまで、樹林帯、急登、稜線、沢沿い、そして気候も色々であったので、様々なシチュエーションで試すことができた。どうでもいいが、無理矢理写真で顔を隠したが、変な宇宙人か、間違った場所にいる太陽のようだ。ボトムスが、足下の枯れ草と同化しているのがポイントである。

 

改めて強調することもないかもしれないのだが、これ、もの凄い速乾性である。

暑がりで、汗の量も人の2倍と豪語できる自分であるが、全くものともしない処理能力。樹林帯や沢沿い、そして急登では、いくら涼しい時期でもかなりの汗をかくのだが、濡れた感触は全くない。ソフトシェルを羽織った場合でも、全然大丈夫である。恐れ入った。ちなみに、こいつの下には、Milletの鎖帷子を着用しているので、ある意味最強の組み合わせか。

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いくら評判が良いとはいえ、ここまで機能面で素晴らしいとは嬉しい誤算。速乾性のベースレイヤーを探すのであれば、非常に良い選択だと思われ、実は登山ウェアを探している友人に早速勧めてしまった。

しかしである。ちょっと残念な点が。

  • が暖色系の選択肢なし。単独で着ると若干地味
  • タイトな作りが悩ましい。自分はSだと少しタイト、Mだとダボッとしすぎ。
  • シンプルな見た目は、面白みがない

暖色系で細身のシルエットをゆる〜く着たいのだが。。。だから外見は70点くらい。

ベースレイヤーと割り着て上に何かを羽織る前提だったり、あるいは、色味は地味で結構、という人には素晴らしい機能の搭載された非の打ち所がない一品だろう。ただ、稜線以外ではアウターを着ることが少ない暑がりな自分にとっては、もうちょっと洒落っ気を出してほしいと思わなくもない。そう言う意味で、Mammutや変化球が得意なMounrtain Hard Wearなどには、そっち方面での発奮を期待したい。

外観について若干ケチをつけてしまったが、機能最高、は最後もう一度強調しておきたい。登山を始めたばかりの頃、いつまでこの趣味を続けるか確信がなかったので、登山道具への投資は最低限であった。某U社が当時販売していたラウンドネックの速乾シャツを着て、夏の近郊の低山に登った。しかし、発汗量に処理が追いつかず、シャツは終止濡れたまま。挙げ句の果てに頂上に出た時に、風にさらされて凍えてしまう有様であった。そんな状況と比べると、天狗岳も塔ノ岳も、頂上で汗冷えもなく快適そのものである。登山では軽いことと同様、ドライなことは正義である。

先日の登山で、ボトムスが擦り減って破れそうな状態にある、と背後にいる方に指摘を受けた。そう、お尻である。なので、次はボトムスを探そう。

 

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【結局】紅葉を求めて行ったはずの塔ノ岳(ヤビツ峠)

登山趣味なのに。。。

どうも先週の天狗岳棒ノ折山で膝を負傷したようで、調子がイマイチ。とりあえず歩行や登山でもゆっくり歩くくらいなら問題はないのだが、例えば階段をスピードを出して歩こうとすると妙な感じになる。このため、この週末は遠出の登山は諦め、近場で散歩っぽい感じにまとめようと決意。折角なので紅葉をノンビリ写真に撮りながら、と思ったのだが、気づいたら丹沢のヤビツ峠に来てしまった。2週間前(台風前)に塔ノ岳は行ったばかりにも関わらず。。。

 

思い返せば、まだ見ていない

登山の醍醐味のひとつに、紅葉シーズンに素晴らしい景色が見られることがある。9月以降、台風やら悪天候で泣く泣く計画を諦めることが多かったが、それ以外の週末は必ずどこかに出掛けている。しかし、思い返してみると。。。

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9月の谷川岳:綺麗だったが、まだ始まったばかり

 

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10月初旬涸沢カール:低い場所は紅葉があったが、涸沢カールは紅葉が終わりかけ

 

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先週の天狗岳:もう完全に天狗岳本体は紅葉終了。麓の赤色を恨めしく見下ろす。

 

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先週の棒ノ折山:ここもまだこれから、という感じ。

 

そう、紅葉のピークを見事に外して登山をしていることに気づく。上高地ー北穂高で「なんとか途中で少し見られた」という場面はあったが、自分の感覚としては満足いくものではない。そういえば去年も瑞牆山金峰山で中途半端な時期に登山した記憶が。

もう高山帯は冬モード、奥多摩や高尾山が見頃だということは、丹沢も見られるだろうと思ったわけである。ちょうどアルバムを見返すと、昨年も11月末頃に登っていて紅葉を見ていた。

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これは去年の大倉尾根です

 

ところがどっこい、一体どうして

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ヤビツ峠からの登山道序盤では、期待できそうな色をした樹も散見された。樹によってはもう散ってしまっているものもあるが、色が変わりかかっている樹もあるではないか。これは標高によっては、一面紅葉ゾーンがあるのではないか!?

 

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そう期待しながら進むのであったが、空の青常緑樹(?)の深緑を除くと、周りの色はどんどん茶色っぽい感じになる。

 

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何となく葉っぱのない樹が目立ってくる。

 

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稜線近くなると、すでに葉っぱすらない。。。

 

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三ノ塔から塔ノ岳までの稜線。見事なまでに茶色いぜ。しかし、上の方で紅葉が終わっているのは何となく受け入れられた。下っていけば、大倉尾根で紅葉が見られるはずである。

 

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あれ?

 

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おや?

.......

終わっている。途中、紅葉の美しさで足を止める場所はゼロ。多少色づいているところはあったが、完全に紅葉終了ゾーンと、全く紅葉していないゾーンがあまりに多く愕然とした。ヤビツからの尾根はそこそこ体力使うし、膝の状態と相談しながらやってきたのに、ガッカリである。

 

少しだけ癒してくれたもの

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あちこちのブログ等でもご報告あったとおり、この週末は雲も少なく、空気も澄んでいたので、綺麗な富士山を見ることが出来た。これは三ノ塔から撮影。午前9時くらいだったと思うが、1時間もしないうちに雲に隠れて、その後見ることは出来なかった。

 

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丹沢の稜線も含めた写真をもう1枚。こう比較すると、丹沢って色的に渋すぎである。

 

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午前中、ヤビツ峠側から三ノ塔を目指していくところで、背後に見えた相模湾。この写真の真上に太陽がある逆光アングルのため、うまく表現できなかったが、海全体が光っていて印象的な景色だった。

 

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三ノ塔から塔ノ岳まで、鎖場は3ヶ所あると思うが、どこも鎖が新しくなった?この写真の場所だけは、右側が切落ちているので、いつ通っても少し嫌な気持ちになる。

 

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どの写真も茶色い雰囲気でウンザリである。そうはいっても、ヤビツ峠からにしろ、鍋割山からにしろ、この辺り一帯の山は、そこそこの負荷がかかり時間もある程度かかるので、トレーニングというか体慣らしには本当に良い場所だと改めて思った。膝には大変よろしく「ない」道でもあったが。

 

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最後に、石井スポーツでMag-onのラ・フランス味を発見、で、今回さっそくトライ。レモン味は酸味が強いが、それよりも若干まろやか。どちらが良いかは好き嫌いの範疇だと思うが、「飲みやすい」という点で、他の製品よりも良いアイテムだと思う。

 

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次の週末も天気が微妙な予報であり、今年は紅葉をカメラに収めることは適わなそうな気がしてきた。気を取り直して、雪山ですかね。

今回はこれでおしまい。構成が適当な記事で申し訳ない。。。

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【隣】意外に本格的で驚く 棒ノ折山の日帰り登山(2017年11月4日)

オススメできる山が1つ増えた

久しぶりに晴れマークの並ぶ週末(そして3連休)ということで、天狗岳登山の翌日、もう1座別の登山を計画した。レンタカーで八ヶ岳日帰りを強行した次の日でもあるので、出来るだけ手軽で行ったことのない山を選びたかった。当初、紅葉の始まりつつある奥多摩に行こうと計画していたが、電車の時刻表や登山道の情報を見ていると、段々と億劫になってきてしまう。電車の本数は少ないし、バスも混むだろうな、といった具合に。そして、奥多摩の地図をぼーっと見ていたときに目に飛び込んできたのが棒ノ折山という文字。埼玉にある山、という印象しかない山だったのだが、奥多摩の川乗山や高水三山のすぐ隣にあることに気づく。

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【ギリギリ】秋が通り過ぎた天狗岳日帰り登山(2017年11月3日)

慣れないことをすると失敗する

登山愛好家たちが待ちに待った週末がやってきた。台風だか何とか前線の悪戯により、1年で最も登山に適した時期に、これまで3週連続で自宅待機を命じられてたのだから、天気予報で晴れマークが並ぶこの連休に山へ飛び出して行くことは自然な流れである。しかし自分が今回選択したのは、ノーマルな日帰り登山である。テント泊、山小屋泊、あるいは紅葉目当ての登山も魅力的だったが、絶対に混む。お伴した「顔面蒼白の友人」の希望もあり、八ヶ岳山域で日帰りに適したに向かうことになった。天狗岳は、今年1月に雪山で登っているが無雪期は初めてである。

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西と東に2つの頂を持つ天狗岳

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【焦点】台風接近中に我慢できず塔ノ岳(大倉尾根)を快走

登れるだけ幸せ、ということもある

先々週の雨、先週は台風21号、そしてこの週末も台風22号接近ということで、早々と遠征計画は中止。最後の登山は10月上旬の北穂高岳、そうなるとこの週末もダメだと3週連続中止である。ふざけるな!ということで諦めきれずあがくことにした。天気予報や天気図を見ると、台風はまだ沖縄方面にいるため土曜日午前中であれば、多少降るかもしれないが何とか行けそうである。とはいえ、遠征や未経験の場所に行くことは、天候悪化予想の中では少しリスクがある。当初は安達太良山という選択肢もあったのだが、悪天候なのに東北までは。。。。ということで断念。そして結局は塔ノ岳に行き先が決まった。鍋割山経由でもなく、ヤビツ峠発でもなく、大倉尾根、そうバカ尾根ピストンである。

展望なんて期待しない、とにかく「登りたい」から山に登ることができれば何だっていいのだ。

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台風だろうが、雨だろうが、気合いで吹き飛ばすのである。

 

初めてのレンズ

通常の登山では、一眼レフ+広角レンズ、あるいはSONYコンデジのどちらかを携行するのだが、今回は単焦点レンズを携行した。SIGMArt 30mm F1.4 DC HSMという単焦点レンズで、APS-C専用レンズ。広角でもなく、ズームを変えられない単焦点レンズだと何が起こるのだろうか?という好奇心である。

先に結果を書いておくと、

  • 広角に慣れているので、30mm単焦点で同じように撮影すると間抜けな構図で仕上がることが多い。単焦点だと主題決めてある程度寄って撮らないとダメなようだ。
  • レンズに手ぶれ補正がないのか、もの凄い手ぶれで、半分以上失敗作。
  • そういうわけで、技術のない自分は広角レンズを次回以降使い続けるだろう。

 さて、以下は登山記録というか、雑記のような感じであるがご容赦を。

台風前の悪天候の登山道の混雑度合い

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おなじみの大倉バス停の「どんぐりハウス」である。この写真を見ると、登山客が他にもいるではないか、と思われるかもしれないが、この日遭遇した団体はこの一団くらい。あとはたまにすれ違う程度。実際、ほとんどの場面で、自分の前後に人が見えない状態だった。登晴れていればシャレにならない登山客が訪れることを考えると、雲泥の差である。天気が悪いことは、必ずしもマイナスばかりではないようだ(とはいえ、余りに天気が悪いときは行ってはいけない。)

 

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あまりにも閑散としていたので、一瞬「鍋焼きうどん!」が頭を過る。絶対に空いているから、並ばないで食べられるはずだ。しかし、今回は当初の予定通りバカ尾根へ。

 

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誰もいないので、とりあえず丹沢クリステルさんも撮影し放題である。

 

登山道で撮影しながら登って行く

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どうも広角レンズのように登山道を撮ろうとすると失敗ばかりするので、とりあえず意味もなく、こういったものを撮影していった。

 

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大倉尾根といえば、こんな感じで、どこまでもどこまでも登って行く感じ。八ヶ岳やアルプスの登山道のような豪快さはないけれど、これはこれで結構キツい道だと思う。このアクセス最高の場所で「この登りごたえ」が、丹沢山系の魅力だと思う。

 

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変な形の木である。

 

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うまく撮影できなかったのは、この暗さのせいかもしれない。先週の台風の影響か、倒木が何カ所か見受けられた。紅葉は低いところは、若干色変わりしてるかな?くらいである。

 

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高度を上げていきと、木によっては色づき始めているものも増えてくる。11月はもっと紅葉が進み楽しめるのではないだろうか。昨年、丹沢に11月下旬にきたときは、綺麗な紅葉が見られた。

 

小屋のお話

ご存知の通り、尾根登山道には小屋がいくつかある。丹沢山系では、鍋焼きうどん以外で小屋の売店を利用することは少ないのだが、今回水不足に陥り利用することになった。もう気温も下がってきたので水は1リットルあれば十分かと思ったのだが、この日は予想以上に喉が乾き消費量も多かったので、ペッドボトルを購入した。

 

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それがこの堀山

序盤の見晴茶屋から1時間くらいのところで「営業中」のデカイのぼりが印象的なところである。この場所でスポーツドリンクを購入。そして。

 

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お土産のお菓子をいただいた。行動食もあまり持っていかなかったので、とても重宝。ありがとうございました。

 

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更にそこから30-40分進んだところにある花立山荘付近からの1枚。ここは「うどん」のようだ。この場所はとても景色がよく、街がバーッと見られて好きだ。

 

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運良く一瞬だけ雲が開けて富士山登場。

 

何も見えない山頂へ

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開けてきても登り続けるのがバカ尾根。結局登っている間、雨はあまり降らず。日頃の行いが良いのでしょう。景色が見えない、曇っていて解放感が少ないという点を置いておけば、人も少なく快適な登山である。

 

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しかし、前方に見える山頂付近はモヤモヤ。

 

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とりあえずは階段を黙々と登る。

 

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標高を上げてこの辺からは、モヤモヤに突入。

 

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ああ、残念。流石にモヤに入ると何も見えない。この最後の木の階段を登った先が塔ノ岳山頂が...

 

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白い。

周りは何も見えない。雨が降らなかっただけで感謝せねば。10分ほど休憩。

 

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寒いし、何も見えないので、さっさと下山を開始した。淡々と登り、淡々と下るのみ。

 

冬支度を考え始める時期に来たようだ

10月もまもなく終わり。アルプスでは積雪の中の登山レポートなんかがアップされている。近郊の低山も、流石に半袖Tシャツで登るのは厳しくなってくる。この日の塔ノ岳登山は、悪天候で弱いながらも雨、そして風もあり。1,000Mを超えたあたりからはベースレイヤーだけだと寒さを感じた。レイヤーは以下のとおり。

  • アンダー:Milletの鎖帷子(これは冬も使おうと思っている)
  • ベース:PatagoniaのキャプリーンMW
  • アウター:MammutのエアロスピードJKT(毎回着てるやつ)

マムートは休憩中の保温と1,000M以上は行動中も着用。金冷しあたりは風が本当に冷たかった。ザックには予備でフリースも入れていたが、こちらは不要だった。レインウェアも当然持参したが、使う場面はなかった。上記のマムートのアウター、そしてMilletのパンツは撥水素材のため、多少の雨だと問題なしである。

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撥水登山家の後ろ姿。。。

 

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ザンバランのヌバックレザーは、ここのところ出番が減っていたが久々に履いた。1年間履いて、ちょうどいい具合に足に馴染んできてくれた。BDのザックは撥水素材ではないため、結構染込む。防水スプレー必須である。冬になると荷物が増えてしまうため、22リットルのこのザックは、しばらくお休みでしょう。

 

最後に

登り3時間下り2時間、合計5時間、ひたすら登り、黙々と下った。他の登山客がいないので、スピードを上げるときも、ゆっくり歩きたいときも自分のペースで歩けるので、ストレスのとても少ない5時間となった。個人的な反省点としては、水は1リットルではダメということである。考えてみれば、冬山でも1.5リットル携行していたのに、なぜか今回は1リットルだけにしてしまった。

試しに携行した単焦点レンズについては、自分の撮影技術や撮りたい対象を考えると、単焦点レンズや焦点距離が標準のレンズは登山には向いていない気がした。ただ、被写体が明確になっている時とかは、単焦点はいいですね。

そういうわけで、今回はおしまい。

 

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