【修行3】仮想の敵「落石」を想定してヘルメットを装備した(KONG社マウス)
お泊まり登山の定番シリーズ第3弾
以前であれば「3連休」と聞くと、とりあえず1日か2日の予定を決めて、1日はノンビリしたりしていたが、登山シーズンの今、まさにそのような選択肢は全くない。目一杯の予定を詰め込み、あとは好天を祈るのみ。今シーズンのお泊まり登山はこれで4回目となる。今回はちょっと変わった旅程であり、厳密に言えば山小屋泊になる。このため、テント泊に比べれば荷物は随分と軽く、準備も気が楽である。
今回の重量
現時点で10.65kg。水抜き状態なので13kgの予想。意外に重くなった。
- 高山帯は10℃をきっているため、防寒着がプラス。
- 今回は宴会計画があり、お酒、おつまみがフル搭載。
- ゆえに調理器具も搭載。
- そして新装備。
今回の新装備
ヘルメット
色々調べているとヘルメットは「最も嫌われている装備品」と言われていたりして、どうやら人気のないアイテムのようだ。それはそうだ。汗をかく登山中にわざわざ頭部を覆うなど、ある意味クレイジーな世界である。それに、何と言ってもダサい。しかし、今回の目的地のリスクを考えて購入に至った。
自分がハシゴから滑り落ちたり、岩稜帯で足を踏み外して転落したりする可能性も確かにある。ただ、それは己の不注意だったりするし、これを防ぐために、危険な場所では慎重に慎重に行動しよう。しかし、一方で一番怖いと思ったのは、前に登っている誰かが、例え小さくても落石を出してしまうケースである。これは、予見困難だし、自分ではどうしようもない。ちょっとした小石だって、ある程度速度がついた状態で頭に当たれば相当「痛い」し、小石じゃないサイズが降ってきたら、避けられないシチュエーションでは相当まずい。何よりも、「落石にあたる夢」を見てしまい、これは何かの暗示と思い、慌てて購入したわけである。
購入したのはKONGというイタリアのメーカーのヘルメット。ブラックダイヤモンドやマムートのカラフルな奴が本当はよかったし、素材ももっと軽いものもあったが、頭にフィットせず(頭が大きいので)。よって、少々重いがゆとりのあるKONGの白いヘルメットにした。どうせ似合わないし、ダサイので、色も白でいいや、ということで。
しかし、素材は硬いのだが、結構見た目と違い軽い。表示は360g。似合わないし、ダサイかもしれないが、360gで危険から身を守れるのである。
とりあえず被ったら、この頭の裏にあるダイヤルをカチカチするとサイズが調整できる。便利。
ヘルメット裏のゴム、そして前方の2つのツバは、ヘッドライト用だとか。ヘルメットが必要なシチュエーションで、ヘッドライトも必要な場面には、絶対遭遇しないようにしたい。
残る問題点を解決する
蒸れる、ダサイ以外に、ヘルメットの携行で問題となるのがスペース。折りたたみ式のヘルメットもあると聞いていたが、買いに行ったお店にはなかった。どう考えても、この硬いヘルメットはザックの中では邪魔である。それこそバルトロ75の出番である。
どこかのネットの書き込みを参考に、100円ショップで自転車の籠に使うネットを購入し、ザックに括り付けてみた。ザックの形態によっては、ぶら下げることもできるが、オスプレーのケストレル38は、なかなかいい感じでの外付けが出来ず、この様な強硬手段を採用することになった。
今回も「劣化が進む」マインドルで出陣。とりあえず紐だけ新調した。あまり良い柄のものが見つからず残念。靴擦れ事件を起こしてから、この靴に対する愛着が非常に低下してしまったのだが、今回も靴擦れエイドを大量に詰め込み、疑心暗鬼の登山に臨む。
難敵
晴れますように。これはいつもの登山前の願い。そして、風邪治りますように。不覚にも、出張続きと気候の変化のおかげで、見事に週の半ばから体調崩す。気合いで治したぜ!と登山レポートできるといいな。
【ダメージ】予想よりも早くマインドルの登山靴が劣化していく
使うほどに味が出るはずだったが。。。
週末を挟む出張が入り、今週は登山なし。9月は天候は比較的よかったと思うが、出張のお陰で何度か機会を失ってしまった。そんな中、出張の片付けついでに登山道具を整理していたところ、いくつか登山道具で痛んでいるところを発見してしまった。毎週のように登山で使えば摩耗して行くのは当然か。今回はそのレポートを。
登山靴(マインドル ジョラス)のダメージ
マインドルのジョラスさん。
続きを読む【膜】Patagonia フーディニジャケットをバーゲンで買ってしまった
3割引だったから、という正当化
「お前は何枚ジャケットを買うつもりなのだ?」
至極ごもっともな質問だ。冬にフリース(Patagonia R2)と薄手ダウン(Patagonia NanoPuff)を買い、春先に薄手のフリース(Marmot)を買い、更にエアロスピードジャケット(Mammut)を買い、袖のないダウン(UNIQLO)まで買い、羽織るものが山ほどある。これに加え、ハードシェルにレインウェアまである。しかし、厳密に使い分けられる自信がある、という勝手な自己正当化のもと、このような状態を許容している。PatagoniaとMarmotの3枚は冬用、エアロスピードは低山雨具&ソフトシェル一般として、ユニクロは夏のテント泊用である。
ある日、職場近くのPatagoniaにフラフラっと入るとSALEの文字が見える。なぬ!Patagoniaもセールやるのか?と思いつつ店内を回ると、心なしかいつもよりも品揃えが充実していた。
3割引、ジャストサイズ、赤、この3点に抵抗できず、衝動買い。
(パタゴニア)patagonia M's Houdini Jkt 24141 FRR French Red//Red S
- 出版社/メーカー: Patagonia
- 発売日: 2016/01/28
- メディア: Sports Apparel
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おなじみのPatagoniaフーディニジャケットである。
うまく撮影できなかったが、吊るして下から撮影。見事にペラペラ。
ポケットは左胸に1個。小さくて軽いものしか入らない程度。しかし、このポケット、ポケットとしての機能というより、スタッフバッグのようなもの。ポケットを裏返すと、ジャケット全体が収納できてしまう。
こんな感じにまとまった。それほど小さくなっていないが、軽い(ほぼ100g)。
【使い道(という正当化)】
- 撥水機能はあるが防水ではない → レインウェアにはならない
- ペラペラのため防寒は期待できない → 事実テント場で使ったが何も変わらない
- 汗抜けがよいとは言えず、行動着としては微妙 → 樹林帯は暑くてダメ
正直買う前も買った直後も、こんなフィルムだけみたいなジャケット、どうやって使ってくれようか、とかなり懐疑的であった。しかし、購入から1ヶ月半がたち、気づいてみれば色々使っていた。
- 防風になるので、夏場の高山帯で風を防ぐ
- 登山口までの行き帰りの電車やバスの冷房対策
- 出張に持参(飛行機の中で着たり、撥水なので街中の雨くらいはOK)
- 涼しい夜にコンビニまで羽織る
登山以外ばかり!
どうも夏山、低山限定で威力を発揮する道具のようだ。ただ、防風対策、ちょっとした防寒(長袖の上に羽織る)には利用でき、何より軽量なので夏にササッと登るのに向いている。寒くなってきたら、タンスの中で冬眠してもらおう。それくらい割り切った道具のように思えて、逆に清々しい。オールシーズンを謳って中途半端なジャケットよりも、使う場所に迷わず良い。ただ、もう夏山も終わるので、間もなく使用不能になるという罠でもある。
先日の甲斐駒ケ岳、仙丈ヶ岳の登山や、その前の赤岳でも携行。夏場の稜線歩きだと、ほんとうに丁度いい感じ。樹林帯は暑いので、丸めてザックに突っ込んでおける薄さであった。
100gなので、日帰りであればほとんど気にならない重量。秋口は、エアロスピードジャケットや薄手フリースとの併用なども考えているし、あまり難しく考えず持ち歩ける(日常生活も含め)ので使い勝手は悪くないのではないだろうか。
と、一生懸命、衝動買いの正当化をしてみた。
【ベホマズン】南アルプスへ弾丸テント泊へ(女王/仙丈ヶ岳編 9月3日)
今回は南の女王陛下に会いに行く
朝3時の目覚ましを待たず目が覚める。7時に就寝で2時半起床。日常生活では絶対実行不能な生活リズムだが、山の中では自然とそれができた。2日目である。前日の強行軍のおかげで、テントではぐっすり眠ることが出来た。
2時半に目覚めテントの外に顔を出した時には、既に多くの人が登山準備をしていた。3時には出発するパーティもチラホラいる。自分たちは結局4時出発となったのだが、明らかに後発組であった。皆気合いが入っているのだ。前日の甲斐駒ケ岳に続くターゲットは、そう、仙丈ヶ岳である。南アルプスの女王である。先月、北アルプスの女王陛下(燕岳)に謁見が許されたが、今回も女王陛下に無事会うことができるのだろうか。
登山口まで来てみたが、真っ暗である。ヘッドライトをオフにすると、文字通り光のない世界である。稲川淳二の顔が何故か思い浮かぶ。。。
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