【毒沼】消去法で選ばれた金時山と明神ヶ岳(2018年2月18日)
低気圧が通過中!?!?
繁忙期も一息ついての週末。先週リハビリ登山も無事完了し、さて今週はどこにいこう?と思って天気予報を見ると、晴れマークは並ぶものの、高山帯や雪山は強風マークも並ぶ。あまり変なリスクをとりたくもないので、仕方なく今週も近場で目的地を探し、箱根の金時山を選んでみた。眺望もアクセスも良いが、往復で2時間ほどで終わってしまうため明神ヶ岳もセットにしてみた。明神ヶ岳方面は初めてである。どちらも1,000M強なので異世界感はあまりないが、全国的な強風天気予報なので文句を言うまい。
アクセスの良さは指折りの山
金時山もいくつか登山口がある。前回は足柄峠から登ったが、今回は普通に金時山登山口から。最寄りの小田原駅は東京から30分ちょっと、小田原から登山口(最寄りは仙石)までバスは40分。6時に家を出て、8時過ぎには登山開始が可能である。素敵。
ローソンからはじまる登山。このローソンの写真は、別に色を抜いたわけではなく、観光地のためか、トレードマークのブルーを封印した茶色いローソンなのである。乙女口という登山口もあるようだが、面倒なのでここから登山口に向かう。
住宅街のようなところを進み(坂だけど)登山口へ。ここから矢倉沢峠までは、特にこれといった特徴もない、まったりとした登り、ウォーミングアップである。
矢倉沢峠からは、周りも開けてきてテンションも上がる。ちなみに、上の標識だと金時山までは40分と書いてあるが、「地図」では70分になっている。
非常に開けていて気持ちがよい。が、この写真は、実はコースを間違えて外れてしまったもの。本当は、写真の左側に道がある。。。
途中から残雪。若干凍っているが、登りでは問題なし。峠から1時間ほど黙々と登ると山頂に到着する。距離は短いが、手を使う場所もあるし段差もあったりするので、ある程度の歯応えはある。
そういうわけで、山頂到着。空気が澄んでいて富士山が綺麗である。
金時山の山頂を堪能
最近の登山では富士山遭遇率が非常に高いが、いつ見ても凛々しい。大月からみる富士山は北側から観る形になるが、金時山は南側から。やはりちょっと印象が違う。
右肩の遥か後方に。南アルプスと八ヶ岳(らしい)。強風により空気が澄んでいる。
さて、看板の近くにこんなものを発見。金太郎の鉞である。
とりあえず振りかぶってみた。
富士山の反対側の展望。噴煙モクモクの箱根山と、その右側の奥には芦ノ湖。右手前にあるのはゴルフ場だと思われる。なんとなく残念である。
これだけ晴れていると、山頂は気持ちいい。コーヒーを飲みながら、ついつい長居してしまった。このまま降りて温泉入って帰ろうかな。。。
一度下山して横の山へ
金時山山頂から一気に降りて矢倉沢峠に戻る。ここから右に行くと金時山登山口へ戻り、左に行くと縦走路となる。
ここからは、チェーン装備。アイゼンなしの人も見かけたが、残雪もあり、所々上り下りの傾斜もあるので、チェーンか軽アイゼンを携行することをお勧めする。
ここからは未知ゾーン。雰囲気も金時山とは全く異なり、人も少ない。
最初の登りが終わったところから振り返った金時山。ここだけ切り抜くと、とっても高い山に見える。
縦走のはじまりは、この背の高い笹(だよね?)の道。この状況でアップダウンが続く。高度計も950M〜1,000Mあたりを行ったり来たり。展望もなく若干退屈。ただ、この後の登山道の変化は素晴らしい。
笹ゾーンが終わって開けたぞ、と思ったら、突然雪山のような樹林帯(若干トラバース的な)、そして裏山のような登山道を進むと、最後は急登。色々な変化が楽しめて、飽きがない縦走である。
急登を終えて稜線に出て後を振り返った景色。富士山には雲が。そして、こうやって観ると、金時山も立派な山なんだと改めて感じる。
前方の稜線も悪くない。金時山からの縦走は、期待していたよりもずっと素敵だ。
明神ヶ岳到着。クドくなるのでアップはしないが、明神ヶ岳からも富士山、箱根山がよく見えるので、手軽にここだけ目指すのもアリだと思う。
スピードが出ない下山開始
さて、昼食をとって、下山を開始するのだが。。。
わかるだろうか。霜なのか雪解けのせいのかは不明だが、地面はほぼ田んぼ状態。ここから暫くの間、凄まじい泥沼の様な道が続く。下りなので、滑って転びたくない一心であったが、反対にここを登ってくるのも気持ちが萎えそうである。
下山して鞍部というところまでくる。ここから、更に明星ヶ岳へ行くこともできるが、今日はこのまま下山する。ところで、「宮城野40分」と表示されているが、これもかなり疑わしい表示である。矢倉沢峠から金時山40分、矢倉沢峠から明神ヶ岳90分、鞍部から宮城野40分と、どれもこれも、誰を基準にしたんだ?っていうタイム表示である。一応、「成人男性のコースタイム」と書いてあるが、少なくとも自分はこのタイムでは歩けない。
実際には宮城野のバス停までは1時間ほど。ところどころ、段差のある岩があったりもしたが、まったりとした終盤である。
最後に
バス停に着いてバスを待つ間、あたりを少し散策したが、靴を洗う場所がなくて困った。金時山登山口は、バス停付近にトイレがあり、その前で靴が洗えるのだが。前述の通り、ドロドロ登山道で靴は大変なことに。非常に申し訳ない気持ちで、新幹線に乗ることになったのであった。
金時山&明神ヶ岳の登山は、事前期待よりもずっと気持ちのよい一座になった。前回、金時山に行ったのは夏場だったので人が多く、なんだかゴミゴミしていたが、冬場はそうでもない。雪山はちょっと嫌だという人や、冬場にある程度しっかり歩きたいという方には今日のルートは良いのではないだろうか。また、登山を始めたばかりの人にとっても、稜線歩きもあるので、登山の醍醐味がわかりやすくて良いと思った。
登山道同様、記事もまったりしてしまったが、おしまい。