K10's Memorandum

いきなり登山が好きになりました

【苦戦】2週連続で秀麗富獄十二景へ。扇山と百蔵山を縦走(2017年12月3日)

おじゃる丸からモモクロへ

先週、山梨県大月市にある秀麗富獄十二景に初めてトライし、十二景の中で一番南側に位置する本社ヶ丸と清八山を訪れた。2,000Mにも満たない山なので軽いハイキング程度に臨んだのだが、結構な移動距離と急登にかなり苦戦してしまった。

今週は土曜日に登山に行くことが出来ず、日曜日に満を持して山へ向かうことになったのだが、月曜日の仕事のことなども頭を過るため、アクセスの良い秀麗富獄十二景の続きを回ることにした。

 

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秀麗(百蔵山山頂より)

 

 

縦走コース、コースタイム等

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【情報ソース】大月市HP

今回は十二景のうち6番山頂の扇山、7番山頂の百蔵山を一度に回る計画である。ちょうど隣にある山同士であるため、ネット上の情報を見ても縦走が勧められていた。扇山までが2時間20分、扇山から百蔵山の縦走が2時間、下山に1時間45分。標準コースタイムは約6時間ということで長くもなく短くもなく。

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今回の起点はJR鳥沢駅。先週の笹子よりも東京側に位置している。

 

バスを利用せず歩いて登山口へ

事前情報では、鳥沢駅から登山口まではバスも出ているようである。ただ、本数は限られていること、また徒歩でも1時間程度の距離と言うことで、最初から選択肢から外した。

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歩き始めは街中の道。いつもはこのエリアは高速道路で通り過ぎてばかりなので、高速道路の高架下とか、高速道路を上から見下ろす景色は新鮮である。

 

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住宅街の道は結構枝分かれしていたり、クネクネ曲がっていたりする。しかし、至る所に案内標識があり、基本はそれに従って行けば登山口に辿り着ける。逆に、案内標識がないと、道に迷ってしまいそうだ。

 

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まだしているではないか!これは楽しみだ。

 

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住宅街を抜けると、こんな感じの山道が続く。山道というか、ゴルフ場に沿って進んで行くと言った方が正しいかもしれない。好天にも恵まれ、朝早くからカキーンというドライバーの音が響いていた。

 

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道中、こんな感じで紅葉も楽しむことができた。ちょっと写真の色が「強い」理由は、後述する。

 

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登山口の梨ノ木平に到着。ここまでは完全なウォーミングアップである。

 

扇山への登り道

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登山口からはしばらくはこの様な樹林帯を進む。特に難しいところのない道なのだが、写真がうまくとれず苦戦。いつも通り撮影しても、いつも以上にコントラストがキツく撮れてしまうのである。ブツブツ言いながら歩き続けた。

 

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考えてみれば低山ではあるものの、1時間20分で400〜500M上がって行く登山道であるため、登山口からは基本一本調子で登って行く。

 

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地図にも出ている「水場」到着。ちょっとだけ休憩を入れる。水場には、写真写っている管以外に、他にも2つあったが、全て飲料用になるのだろうか?本日は水をたっぷり持ってきたので、ここでは補給せず。

 

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それよりも、カメラの調整に勤しむ。なんだかピントも変である。

 

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水場通過後は、引き続き登りが続く。斜面の斜度はある場所もあるが、つづら折りになっているため安心である。とりあえずは面白みにかけるエリアなので、さっさと登るに限る。

 

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つづじ群生地との分岐を過ぎると、少し登山道の雰囲気が変わってくる。樹に覆われた登山道から、徐々に開放感がでてきた。登り切るといよいよ稜線である。

 

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標高1,000Mなので、稜線といってもどこかノンビリした感じである。この稜線に出るポイントから扇山山頂にかけての道は、歩いていてとても気持ちがいい。

 

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稜線を歩くこと10分程で山頂に到着。本社ヶ丸のように360度パノラマというわけではなく、木の枝が視界を阻むものの、富士山はきっちり見えるようになっている。

 

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通過点がよくわからないが縦走する

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百蔵山へは、先ほど通ったノンビリした道を折り返し、一度分岐まで戻る。ここから少しだけは、依然としてまったり登山道である。

 

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ところが、突然急激な下り坂。30分だったか1時間だったか忘れたが、うんざりするくらい下りが続く。この道を反対から来る人も結構いて、相当バテていた。先週の本社ヶ丸といい、油断できない勾配である。扇山が1,100Mちょっとだが、一気に300Mだったか400M下ることになる。

 

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下り終わった。樹の間から大菩薩嶺側や、富士山側もチラチラ見えるが、終止視界悪し。

 

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下り終わった後は、今度は急登を登る。直前まで全く登る気配のない登山道が続いていたが、一番最後に、とんでもない上り坂が残されていた。

 

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登っている最中に視界に飛び込む紅葉と、向こう側は扇山。

 

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最後の急登はキツいというか驚いた。とりあえず山頂到着。地図では通過点が色々記載してあって、実際に何度か標識を見たが、一気に下って、一気に登ってという印象が強すぎて、一体何を通り過ぎたのかよくわからないまま、ゴールに着た。

 

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扇山も百蔵山も、山頂が広々としているので、大人数でワイワイするのに向いている。

 

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とりあえず撮影。ギリギリ1,000M超の山。朝に比べ背後の富士山が白くモヤッてきてしまった。

 

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ただ、ギリギリ綺麗に見ることができるレベルだった。それでも美しい。標高は扇山より低いが、富士山側が完全に開けていて、百蔵山のほうが展望が良い気がする。風もなく気持ちのいい天気だったので、30分以上ここでノンビリランチ休憩となった。

 

再び急降下の登山道

何となく予感はしていたのだが。。。

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選択した百蔵浄水場方面に下る登山道の序盤は、これまた凄い下り坂である。ちゃんとした写真を撮りそびれてしまったが、しばらくの間ロープがあり、所々お世話になった。落葉で地面が隠れているので、思わずズルっとなりそうになる。登山道にいる時間は1時間かかったかわからないが、一気に滑り降りるような感じであった。

 

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下山中は富士山を見ることは少なかったが、既にこんな感じで白い影になっていた。原理がよくわからないが、風が弱いからこうなったのか、太陽との位置関係なのか?

 

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山の中腹付近は絶賛紅葉中。扇山のほうは紅葉を感じる場所は少なかったが、こちら側は綺麗に色づいて満足。

 

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更に降りておりていくと、落葉と周りの低い樹々の紅葉がミックスして、写真にすると騒がしい1枚となる。秋だぜ〜と叫びながら、この辺りはほとんどランニング状態で通り抜けた。

 

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最後は一直線の下り道。登山道の先の方まで見える直線の坂。絶対登りは嫌だ。

坂を下り切ると、舗装道路にぶつかり、そこから猿橋駅へ向かうこととなる。40-50分歩くことになるため、途中で歩くのに飽きてしまった。

 

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帰りに高速道路の高架下から撮影した1枚。左、百蔵山、右、扇山(のはず)。縦走と言うより、「一度降りて、もう一度登りました」という今回の行程を思い出すと、納得できる二山の形である。この高速道路高架下付近は、岩殿山も見えて結構良かった。

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最後に

先週に引き続いての秀麗富獄十二景巡り。きちんと富士山も拝むことができて、紅葉も楽しめたので満足度は高い。低山ということもあり、全体として、登山道は樹に覆われているため、開放感が大きい登山を好む方には向かないかもしれないが、マイペースでノンビリ登ることができるので、個人的には好きである。

さて、今回の登山は結局7時間を要することになった。8時前に鳥沢駅を出発して、猿橋駅に戻ったのは15時。ノンビリと休憩することも多かったのも事実だが、本文に書いた通り、カメラの取り扱いに苦心した。今回、初めてPLフィルターというものを使ってみた。これを装着すると、色が鮮やかに写るのであるが、シャッタースピードが落ちるので樹林帯では変な写真ばかり撮れてしまった。また、期待した色彩も、加減を知らないと、色が強烈に出てしまい、何が何だかわからない風合いになってしまうときた。装着したら誰でもすぐに美しく撮れる、といった代物ではないようで、しばし練習が必要なようである。次回は、普通のレンズカバーと併用しよう。

登山に7時間かかったといっても、最終到着地点が駅である。そのまま来た電車に乗り、2時間後には家にいるという最強のアクセスの良さは改めて素晴らしいと思った。

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