ロッキーマウンテン国立公園への小旅行 Part3 (回顧録)
【前回までのあらすじ】
コロラド州デンバーを起点とした小旅行。2日目はいよいよロッキーマウンテン国立公園へ足を踏み入れる。美しい景観が有名なベアレイク(Bear Lake)を起点に、更なる奥地の景観を目指す突撃旅行パーティ一。しかし、駐車場についた瞬間、雹、そして雪道という予想外の環境に出鼻をくじかれる。木の枝とスニーカーという最強の装備で雪の残るトレッキングコースを進んで行くことになった。
【目次】
ベアレイクからひたすら進む
ベアレイクは駐車場から目と鼻の先。とりあえず、ベアレイクは一番最後に寄ればOK。奥に向かって行くトレイルを行けるところまで進んでみよう!ということになった。全員、雪道対策を全く考えておらず、スニーカーや雨合羽でトレイルを開始(装備は第2回参照)。観光地とはいえ、雪はかなり引き締まり、勾配があると結構危ない箇所もあった。
もし今であれば、迷いなく、軽アイゼンは使うだろうが、普通のトレッキングシューズと「木の枝」の杖で進む。ちなみに、何故か半袖の人と途中すれ違った。
途中、湖らしきものをいくつか通る。左はNymph Lake、右はDream Lake。
凍っている。
遠くがガスで見えない。
現地では、それでも幻想的な世界観が感じられて、結構テンションがあがっていたのだが、今こうして写真で見返すと、単に悪天候の中、無謀に進んだだけにしか見えない。
寒い、空気も薄い、滑る。
当初は、Dream Lakeの奥にある、エメラルド湖(Emerald Lake)まで行く予定だったが、メンバーの体力等も考え、ここで撤退。多分、この天候では、エメラルド色は見えなかっただろう。戻る途中、気温のせいか、標高のせいか、持参した缶ビールが破裂するという痛ましい事故にあう。その前に、この寒々しい環境で、缶ビールを飲もうと考えていたのだ、その時代の自分は、と思うと少し恥ずかしい。
ベアレイクまで戻った。
そう、先ほどのトレッキングは、たった1.1マイルで、挫けてしまったのです。
残念なことに、ベアレイクのまともな写真が手許に残っていない。写真だと、最初に掲載した湖と同じにしか見えないが、全然違うんです。湖は凍ったままで、期待したものとはかなり違うが、空も一瞬だけ晴れ渡り、全員の満足度が少し回復した。
1つだけ言えるのは、このトレイルは、夏に歩いた方がいい。
34号線沿いの景観
気を取り直して、もう少しロッキーを堪能したいので、車でパーク内を散策。少しずつ天候が回復してきた。
一度Estes Parkに戻り、そこから36号線/34号線を進む。すると、所々、展望ポイントがあり、駐車場もあったりする。
標高は富士山頂より高く、たまに流れてくる雲を触ることもできる。
この日の車での公園内の散策や、前日のPikes Peakへの登山鉄道など、素晴らしい景色への手軽なアクセスが印象的だ。日本も、ロープウェイやリフトで一気に上の方に行ける登山道があるが、もっとそういうものが増えると、登山とか雪山が身近なものになるような気もする。そういえば、どこかのインタビューで、野口健が富士山に登山鉄道を、みたいな話をしていたのを想い出した。
やっと晴れた。
ロッキーマウンテン国立公園は、冬期は閉鎖していて、5月からオープン。しかし、やはり100%満喫するには夏場が良いかもしれない。
蒸気機関車を乗りに行く(Georgetown)
登山鉄道で4000Mの世界を体験し、雪と雹の中、ロッキーマウンテンの一部も感じることが出来た。最終日は、今度は一気に西へ。
ジョージタウン(Georgetown)という山間の街である。
お目当ては。。。
昔、金などを運ぶための鉄道があったらしく、それを観光用にアレンジしたもの。東京ディスニーランドでウェスタンリバー鉄道が、更にパワーアップしたような感じだ。
疾走感が半端ない。
この鉄道はGeorgetown Loop Railwayと呼ばている。チケットなどは事前予約しておいたほうが安全である。以下HPがリンク。
機関車に満足した一行は、最後、デンバー近郊にあるワイナリーに足を運び、地元のワインをトライ。お世辞にも美味しいとは言えなかったが、何となく達成感だけはあった。
最後に
いかがでしたでしょうか。3泊4日でデンバーを起点にロッキーマウンテンを巡る小旅行は、自分たちでルートや時間配分を調べての旅だったので、多少のアクシデントはあったものの、満足感はあった。今見返すと、コンデジのレンズが暗いことこの上なし。
デンバーは、一昔前は、日系企業も多数進出していた名残で、和食やラーメン屋が残ってる。アメリカの地方に住んでいると、きちんとしたラーメンを食べに旅行する、という感覚があったりして、実は、今回はそれだけでもデンバーに満足していたりもした。
登山に目覚めた今から見返すと、沢山の登山ルートがあるロッキーマウンテンに、たった1日しか滞在しなかったことが悔やまれるが、また戻ってくる日があるでしょう。
変な旅行記になってしまったものの、最後まで読んでくれた方がいたら、「どうもありがとうございます。」