【失敗】買った靴が小さかった 〜イケメン登山靴との別れ〜
靴選びは慎重に
【目次】
イケメン靴との出会いと別れ
ビジネスシューズもローテーションすると長持ちするように、登山靴もローテーションを、と思い購入したザンバラン ジョラスGT。見ての通り、超カッコイイ。岩稜帯向けなので、全体的に硬い作りだが、何はともあれこのルックスに惚れた。しかし、悲しいことに、今この靴は手許にはない。
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ショップでは入念にフィッティングをした。
時間をかけて状態を確認した。店員さんにも、足へのフィット感を伝えつつ、少しタイと気味だが、ちゃんと遊び部分もある(いわゆる、カカトに指1本分ってやつ)し、大丈夫だろうと思い、購入。何せ、このカッコよさに惚れた。惚れた者は盲目になる。
購入後、次の登山を想像しつつ、家で再度履く。左足の指付根から甲にかけて、どうも締め付けが強い気がしてくる。シューズ全体が岩場向けの硬い作りのため、紐を緩めても状況に変化なし。自分の足は実測で26.5センチ、購入したサイズはユーロサイズ43。いわゆるジャストサイズである。左足甲以外は全くピッタリで、もの凄くフィットしていて、歩きやすいことこの上なし。
完璧である、左足の甲以外は。
甲が当たっている。
直感で、これは下りで痛くなりそうだと感じる。
翌週、まだ未使用なので、ということで、購入したお店にお願いしてワンサイズ上(44)をトライさせてもらう。しかし、これもダメ。今度は左足のカカトの後ろ当たりがもの凄い違和感がある。カカトのホールド感を上げるため、このモデルは、カカトというか、アキレス腱から踝にかけて、内側が少し盛上がっているようだ。この盛り上がりがちょうど嫌な感じで足に当たるのである。店員さんに言うと、無理矢理、その部分を広げることはできるし、履いて馴染めば少し緩和する「可能性」はあるとのことだっった。しかし、高尾山くらいならまだしも、何時間も歩行する登山で、そんな可能性に賭けることは危険である。ゆえに。。。
絶望的である。
ザンバランジョラスGTのまとめ
以下、ザンバラン ジョラスGTのまとめ、を追加
- 色使い、形ともカッコいい(ちなみにオレンジ版も販売)
- 岩場向けということで、全体はもの凄い剛性
- 表面はスウェードレザーなので多少柔らかいが、やはり硬い作り
- 足入れ時も靴の硬さを非常に感じる
- 足入れ後、革靴なら多少伸縮性を感じるものだが、全く伸びない
- つま先側が、タイト気味な作り(岩場向けなので)
- 重量感は、それほど感じなかった
- まとめれば、硬くてカッコいい
岩場の多い高山であれば、この硬さは、足場がビシッと決まり、安定感のある登りと下りが保証される気がする。ただ、岩場が少ない低山では、流石に履く気にはなれない。
イケメンのジョラスGTとは相性が...
結論として、ジョラスGTは、自分の足型と合わない。イケメン靴とはどうやら縁がなかったようで、泣く泣くお別れを告げる。せめてもの救いは、無理して登って足が痛くなるような悲劇にはいたらなかったことか。同じザンバランでも、オールレザーのコルネットは全く問題なく履いており快適である。一方、後日、雪山用の登山靴を探した時、ザンバランの他の靴を色々と試し履きをする機会があったが、どうもどれも同じようなフィット感で、足に違和感。そもそも、このメーカーの足型との相性が悪いのかもしれない。
しかし、ジョラスGTを一番最初にジョップで履いた時のフィット感はなんだったんだろう?やはり、一目惚れで盲目になっていたのかもしれぬ。
それはともかく、どうやら、自分の足型は靴を選ぶらしい。左足がやや大きめ、というのはいいとして、甲が高いのは曲者。ベロ部分が複雑な靴は、ほぼ当たってダメ。指の付け根が接触するケースも多いが、それよりも、甲と足の継ぎ目あたりに違和感を感じることが極めて多い。だからといって、同じ靴でワンサイズアップして試したりすると、今度は幅が広すぎてホールド感が思い切り低下。締め付け感に苦しむか、ブカブカした靴で足を痛めるか、みたいな究極な選択になってしまう。ザンバラン以外に、スポルティバも、足を少し入れただけで全く合わないとわかるレベル。困ったぞ。
しばらく、色々なメーカーの靴を試し履きして、別のオプションを探り、とりあえず、ザンバランのイケメン靴(ジョラスGT)の代わりに現在使用しているのは、マインドルのジョラスGTX。。。そう、ジョラスGTをあきらめ、ジョラスGTX(笑)。かなり抵抗感のあるオレンジ色だが、履いた瞬間に「お!」ということで。店員さん曰く、他の色はないんだとか。
マインドルは、ドイツのメーカー。聞いたことなかった。出来れば、聞いたことあるメーカーの靴を買いたかった。しかし、自分が何の靴を履いてるかなんて、自己満足以外の何者でもない。それよりも、登山中に靴のトラブルだけは嫌である。そういう意味で、この1週間の葛藤の挙げ句、きちんとフィットした靴に収まったことは、賢明な判断だと、今振り返って実感している。
幸いなことに、このマインドル、別の記事で書いたザンバランのオールレザー、そして雪山用の登山靴ともども、今まで足のトラブルはゼロ。また機会があれば、雪山用の登山靴についても書きたいが、神経質なくらいちゃんと選んだ結果、トラブルゼロになっていると信じたいところである。
また、登山靴を真剣に考える様になって、普段履くスニーカーや、街用のブーツ、ビジネス用革靴は、実は足に合っていないものがあるな、と感じる様になった。そういった靴も、登山用の靴と同じ慎重さ、入念さで選ぶべきなのかもしれない。
そういうわけで、ザンバランの方のジョラスを履ける人が羨ましい。また、スポルティバもカッコいい靴が多く、これまた羨ましい。足の形は変えられないので、いつか、足型に合うカッコいいやつと出会えますよう(祈)。
MEINDL マインドル シューズ ジョラス GTX 445676 MEI445676
- ジャンル: 靴・ブーツ
- ショップ: ハイカム 楽天市場店
- 価格: 49,982円
マインドルの方のジョラスGTXの履き心地
追伸(3月10日加筆) Updated
新しい方のマインドル ジョラスGTXですが、結構マイナーな靴のようだ。ネット上でもあまりレビューコメントが見当たらず。結構個人的には満足しているんですが、世間一般的にはどうなのだろうか。
少なくとも、イケメンのジョラスは硬さが半端ないため、マインドルのオレンジジョラスの方が柔軟性もあり、使用できる山の幅が広い気がする。
- アイゼン用のコバは後ろに1個だけ。セミワンタッチ式に対応。
- 足をつつみ込む感じ、そこそこのホールド感で、上記のとおり履いた瞬間ビビッときた。
- ベロのところがマジックテープ式で調整可能。一番当たる部分が回避できた。
- セミワンタッチ式に対応。このため、靴自体の強度は結構ある。
- 踝から上の柔軟性が確保されているため、雪のない登山道、平地でも、歩き心地は悪くない。
- 重量は、片足で770gという表示。劇的に軽いわけでも、極端に重い訳でもない。
- 保温機能はある程度。南八ヶ岳でラッセルした時、稜線で指先が結構冷たくなったので、森林限界くらいで止めておくのが賢明かもしれない。
- オレンジ色の登山靴は珍しくはない。しかし、結構微妙なオレンジである。
- 雪山完全対応でもなく、低山で履くには少しオーバースペック。逆に言えば、無理して雪山で森林限界を突破しない限り、オールシーズンどこでも使用可能だ。
- カカトの部分が少しタイトになっている。硬いわけではなく、クッションでキュッと固定されている感じである。気になる人は気になるかもしれない。
マインドルの靴で冬山に挑んだ話、興味あればどうぞ。
ザンバランで現在も履いている靴の記事については以下です。
一番最近買った靴に関しての記事が以下です。