K10's Memorandum

いきなり登山が好きになりました

今年初の鍋焼きうどん (鍋割山→塔ノ岳 2017/3/4)

週末の天気予報が良いので、どこかの山に繰り出そうと画策していたところ、冬靴を持っていない友人からどこか行きたいと頼まれ、色々考えた末、久しぶりに丹沢の鍋割山に行くことになった。雪山と比べては可哀想だが、アクセスの良さ、晴れれば富士山を始め周りの景色もよく、また、何と言っても鍋割山荘の「鍋焼きうどん」。

 

雪山に行くとなると、日帰りでもかなり荷物が多い。予備の手袋、アイゼンとピッケル、防風のための目出し帽、山専ボトル(ホットコーヒーが必須)と数が増え、持って行くアウターも場所をとるようになる。ザックはオスプレイケストレル38を愛用してるが、結構いつもギリギリ。久々に身軽に臨めた。そうはいっても、季節はまだ冬。軽アイゼンと防風防寒のためのレインウェアと、予備のソフトシェルは放り込む。

鍋割山山頂を目指す場合、色々なルートがあるが、ここは特に何も考えず、大倉バス停→二俣→後沢乗越と経由するルート。若干イラっとするくらいダラダラ続く林道が好きではないが、準備運動ということで。。。

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【大倉バス停→鍋割山山頂】

いざ出発。林道、二俣まではハイキング。かっ飛ばして歩く。そして。。。

 

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鍋焼きうどんを目指す登山愛好家たちの義務である。

水運びボランティア。この水がなければ、美味しい鍋焼きうどんは食べられない。といっても、何本も持てないのが悲しいところ。ここで、ずっしり水を担ぎ込んでからが、このコースの本番開始。

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以前初めてこのコースに来たときは、「水コーナー」から続く急登に、かなり参った思い出がある。初めて来た友人も、後沢乗越(写真にある階段の先)までの階段で、顔面蒼白状態。

 

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後沢乗越を通過後、稜線に出た気になったのも束の間、登りの連続。友人の笑顔のない顔面蒼白が続く。よく考えてみれば、このルートは、景色もあまり見えず、登りが連続、しかも、「あ、開けてきた、頂上?」という希望が何度も砕かれる、結構忍耐力がいるコースかもしれない。ただ、危険箇所もなく、また雪もほとんどなく、とっても安全な登山道です。

【鍋割山山頂到着】

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頂上付近は雪解けにより、田んぼ状態。晴天の天気予報だったが、雲が多く、遠くのほうの景色もイマイチ。このため、鍋割山荘を撮影してお茶を濁す。そして、お待ちかねの、これである。

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普段町中で鍋焼きうどんを食べたいと思うことは100%ないが、ここに来たら、100%食べたいし、食べるべきだと思う。特に寒い時期は、食べるとホッとする。ボリュームも満天で、これで1,000円なのだから、本当に有り難い。

さて、うどんを食べ、コーヒーを飲み落ち着いたところで出発。快晴ではないが、天気も悪くなく、このままピストンで戻るというのは下策。横に移動することにした。

【鍋割山→塔ノ岳】

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鍋割山から小丸、大丸と稜線を進む。この辺りになると、雪が残っていて、所々凍結。階段や下り傾斜の凍結部分は、少し慎重になったが、軽アイゼンは装着せず。すれ違う人も、チェーンや軽アイゼンの人は1割か2割くらい。この横移動中の景色は、本当は最高なのだが、曇天で微妙。一応、写真を載せてみる。

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何と言うか、普通の山である。

【塔ノ岳山頂】

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無事到着。ずっと無風だったのが、ここだけは冷たい風が吹き、防風シェル装着。

 

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特に用はなく、中へは入らなかったが、とりあえず山荘を見上げてみた。昔、ここで一休みした時、パーティーの1人に「ヒル」が付着して驚いたのが忘れられない場所である。

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 一瞬青空になった。富士山は見えないが、塔ノ岳から見る景色は美しい。30分ほど景色を楽しみ、コーヒーでホッとして、下山開始。時間があれば、このまま三ノ塔、ヤビツ峠と進みたかったが、友人の残りエネルギーは少ない。

【下山】

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 通称バカ尾根は、スピードに乗って降りればあっという間である。しかし、所々ある「ぬかるみ」地獄、そして久々に雪のない下りで、何となくスピードがでず、チンタラ降りることになった。下りの眺望は相変わらず素晴らしいが、カメラの腕がそれに追いつかず、普通の写真になってしまった。

 

【おしまい】

8時半に大倉バス停を出発し、再び大倉バス停に戻ったのは16時。長めの休憩2回があり、何度か小休止もしながらのノンビリ登山。日も長くなってきてるし、こういうのも偶にはアリでしょう。

この後、鶴巻温泉の回復の泉、そして東京に戻り居酒屋でアルコールを補給し、友人の生気が戻り一日が終わった。なんの変哲もないコース紹介みたいになってしまった。

 

 

 

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