【靴擦れ】テント泊登山で発生した試練の原因は?
登山に靴擦れはつきものである、というフレーズを見かけるが、これまで登山靴の中で「緊急事態発生」という経験はゼロだった。もちろん、日帰り登山であれば荷物は軽量。雪山や冬山で荷物が多くなっても、38リットルのザックに入る荷物の重量は限界があるからだ。
それが、今回の鳳凰三山の初テント泊で、見事に初体験。
発生したトラブル:靴擦れ
発生した靴擦れ症状は以下の通り。
- 右足薬指、小指
- 左足小指
- 右足カカト外側
- 左足カカト外側
- 右足のアキレス腱に沿った裏一体(比較的軽症)
このうち3と4は、下りの途中で靴擦れの違和感(というか痛み)が強く出たため、途中で脱いで絆創膏とテーピングで応急措置を実施。1と2は絆創膏のみ。登山を初めてから、毎回テーピングを持ち歩いていたが、今回初めて使うことになった。持っていてって良かった。
トラブった登山靴
マインドル ジョラスGTX(ラバーが汚れてて失礼...)
ショックである。
ハイカットで一番上の部分が狭くなっているので、症状5番目は予見できたのだが、今回のように、激しく靴擦れするとは夢にも思わず。これまで20回くらい履いてきて、トラブルがなかったのに。今回のコースの距離や岩場など、特段これまで日帰りで回っていたコースに比べて、圧倒的にキツい、ということはなかったはずで、テント装備で荷物が大幅増量したことが、誘発したと思われる。しかし、重量は靴擦れを誘発しただけで、根本原因ではない。
原因分析を自分なりにしてみる
インターネットで靴擦れについて調べても、色々な原因や対処法が書いてあるものの、結局重量アップによりあぶり出された根本原因が何なのか、結局自分で考えるしかない。ほぼ、左右対称に症状が出ているので、何となく嫌な予感はする。
靴の大きさ(疑惑度50%)
以前別の記事でご紹介した通り、このマインドルの靴を買う前に、タイトな靴を購入してしまい、左足の甲の先端に違和感を持ち交換した経緯がある。
直前にタイトな靴で失敗したため、マインドルの靴は、フンワリした感触、ほどよい固定感に好感した記憶がある。ただ、悲しいことにピタッとジャストサイズではないため、若干ゆとりがあるフィッティングであったことは事実。
靴のサイズが少し大きい → 足が動く → 重量増加でいつも異常に足が動く
という推論である。が、これは検証しようがない。少なくとも、試し履きしたときにワンサイズ小さいやつは違和感があったのを覚えている。
足型があっていない(疑惑度50%)
左右ともに、カカト外側で靴擦れが発生。つまり、この部分で足が動いて、靴のどこかに繰り返し擦れた結果が靴擦れだったはずである。
写真は、登山靴の足入れ部分から撮影したもの。左がマインドルのジョラス(今回の靴擦れ発生の靴)、右はザンバランのコルネット。靴の構造(形)、素材がそもそも違うので単純比較できないが、左の靴の方が、足の後側に向かってキュッと締まっているのがわかるだろうか。
拡大。キュッとしている。
足の踝の後のところを、このクッションが支える様な形でフィット感を増す、という構造である。この盛上がっているところが当たったか? しかし、靴擦れが発生した箇所と、キュッとしている部分は、高さに若干の差がある。
ということは、足が上下に動いたということだろうか?
靴の履き方と靴下(疑惑度70%)
個人的な結論は、原因はここにあるのだと思う。もちろん、重量、少し大きめの靴、靴の中の構造なども複合的に影響したと思うが。
- 初日朝に寝坊して、慌てて靴を履く。当然靴の履き方、紐の締め上げは不十分なまま行動開始。そのまま靴擦れが起こるまで靴を履き直すことがなかった。
- 靴下は厚手靴下を選んで履いたが、帰って良く見たら、使い込んだせいか、かなりクタクタで、靴下全体が弛んでいる。しかも、サイズも少し大きめ。
少し大きめの靴 → 適当に履いて紐締めいい加減 → 足が上下に動く → ファイアー
現状出来る、最良の推理はこれくらいだろうか。
とにかく、足が動かないと靴擦れにならないため、あながち間違っていない気もする。これがとりあえず、カカトの原因だとして、両足の小指は?
これはマインドルの靴のベロである。着脱可能で、足に合わせてアジャストできるようになっている。この先端が指に触れたかと思った。しかし、こいつは甲のところにセットされるため、小指までは届かない(仮に足が動いても)。
そうすると、普通に小指が靴の中で当たっていただけ、ということになる。実は、この靴のフィッティングは中厚手の靴下で行っている。そして、家で再度厚手靴下で靴を履いたところ、見事に小指付近に圧力がかかっている。これだろうか?正直わからない。
検証
- マインドルの靴。
- 靴下は中厚手、サイズはMサイズにダウンでぴったり。
- 靴紐の締め上げは入念に。
現状とりうる対策をして、先週、平標山を歩いてみた。
特に問題なし。 ただ、日帰りなので荷物の量が全く異なる、また登山道も異なるため比較にはなったのか不明。とりあえず、上記の条件で登れば、日帰り装備であればこの靴には問題はないようだ。
それよりも...
何だこりゃ?
靴底をチェックしたら、ところどころ、ゴムがチギれてしまいそうな状態。うーん、自然とこうなるものなのだろうか?もう考えるのが面倒になってきたので、今回はここまで。。。
最期は花でごまかす