K10's Memorandum

いきなり登山が好きになりました

【黄緑光線】鷹ノ巣山がなかなか素晴らしくて感動した

ゴールデンウィークの観光地は混む。

そういう先入観もあり、新幹線や特急で遠くに行くことを早々に放棄したのだが、さてどこに行こうか?と悩む。雲取山が一瞬頭を過ったものの、公共交通機関での日帰りはハードルが高く、距離が短い鷹ノに行くことにした。

標高は1,700メートル強だが、コースの標高差もコースタイムも歯ごたえありそう。もうアイゼンもピッケル、かさばる冬用レイヤーも不要。身軽にコンパクトに軽快に、と思ったが、色々詰め込んでいたら、あっという間にザックが満杯になってしまった。その辺りの話は、また次回以降。

 

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〜富士山と丹沢さんたち〜

鷹ノ巣山 東日原BSから奥多摩駅に向かうコース

奥多摩は東京でありながら、現地までの移動時間を考えると、八ヶ岳方面に出向くのとそれほど変わらない。東京駅を6時に出ても、ホリデー快速始発が奥多摩駅に到着するのは8:21。駅からバス移動を加えると9時に突入していまう。そういうわけで、鷹ノ巣山もある程度コースタイム通り動かないと日が暮れてしまう。

選んだコース

奥多摩駅 → バスで東日原バス停へ移動 → 中日原まで徒歩 登山口 → 山頂 →奥多摩駅

オーソドックスなコース。地図では、コースタイムは登り3時間、下り4時間強で、7時間半がトータル時間になっている。実際のタイムは以下の通り。

 

実際のタイムレコード

奥多摩駅 8:21(ホリデー快速始発) → 東日原BS 9:10 (バス待ちのため) → 中日原登山口 9:30 → 稲村岩 10:20 → 鷹ノ巣山山頂 12:30 → 山頂出発 13:30(ランチ時間1時間)奥多摩駅16:30

長いランチ休憩を入れて7時間なので悪くないフィニッシュ。

 

流石GWと痛感する登山口までの移動

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電車が到着した後の奥多摩駅ホームの人の多さに驚いた。登山、ハイキング、観光(?)目的の多くの人々が朝早くに殺到。写真は、東日原方面のバス停の列。臨時便をバンバン走らせてくれていたので、10分ほどで乗ることができたが、バス内は大混雑。ところが、大半の乗客は川乗橋で下車。皆、川乗山に行ったのだろうか。

 

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東日原BSで下車後、身支度を整えて、中日原BS方面に徒歩開始。写真の看板のところで、階段を下りて行けば登山口。

徒歩で東日原バス停から登山口に向かう間、自動車が次から次へと登っていくのを目の当たりにした。鍾乳洞や渓流釣り目的の人たちだろうか。既に9時すぎの段階で、駐車場待ちの列は、中日原BSのあたりまで来ていた。

 

奥多摩三大急登・稲村尾根を進む

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登山口からしばらくは、それほどの勾配もなく快適である。

 

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とにかく新緑が眩しい。癒される...

 

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登山口から最初の中継地点稲村岩を目指す。スタート地点から30分ぐらいで、勾配が少しずつキツくなるが、それほど気にならず。ただ、この日は登山客も結構いたため、稲村岩前の登りが渋滞。しかも、20人くらいの団体が稲村岩のあたりを占拠してしまい、ここでの休憩を諦めた。

ここからが、稲村尾根の開始。ここは、奥多摩の三大急登の1つだとか。

 

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直登でも岩登りでもないが、とにかく長い2時間これが続く。

最初は余裕で足取りも軽かったが、ジワジワ効いてくる。

同行人の顔色が、いつものごとく、白く生気が失われて行く。

 

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心を無にして淡々と登ろうとしたが、新緑や植物たちがいらっしゃる。しかし、どうやら辛かったのだろうか、家で現像するとピントがズレた写真の連続であった。

登山道には桜の花びらも見られた。周りを見渡すと、ひっそりと咲いている桜が何本もあった。まさか5月に見られるとは。

 

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やっと開けて、目の前に鷹ノ巣山らしい影が見える。ここまで来ればもう少し。最後のところだけ、手を使う場面が何度かあった。

 

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到着!

 

展望が素晴らしい山頂

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天気がいい。

山頂の南側の展望がいい、とは聞いていた。

気持ちいいくらい開けていて、丹沢、富士山が見える。

あまりにも心地よいので、思わず1時間もこの場所に留まることになった。

 

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さて、下山しよう、と思い、下山するルートを撮影したもの。

登りの急登と比べると、かなりゆったりしたコースのように見える。

 

ノンビリ下山できる山頂から麓までの道

一気に1,000Mを駆け上がる登りとは反対に、下りは徐々に時間をかけて高度を下げる。

 

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山頂を振り返って撮影した1枚。

まだこの辺りは緑がなく、なんとなく秋っぽい感じ。

 

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山頂から少し降りたエリアであるが、「下っているの?」というくらい勾配がない。

 

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下りの中継ポイントその1。

ここから、六ッ石山にも行けるらしいが、同行人はNoと言うので、そのままスルー。

 

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少し下りの勾配が出てくる。正面に山がくっきり見えてテンションがあがる。ただ、しばらくすると、少しずつ樹が高くなり、展望がなくなっていく。

 

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???

奥多摩駅に行く道が2つある。地図を見ると、どちらでも最終的に合流するようだ。

トレッキングポールを無造作に倒して、倒れた方向に行くことにした。

絹笠方面へ

地図上は、こちらの方が10分だけ長いコースである。

 

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平和な下り道が続く。

 

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分岐が交流する頃には、陽が傾き始めていた。夕方の日差しが綺麗。

 

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登山道の最後の方にある鳥居。

腕前が下手なのでうまく表現できてないが、夕方の日差しと杉の木の陰で独特な雰囲気。

登山道を出たのは16時、そこから舗装道路と裏山みたいな道を更に30分。

 

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奥多摩駅に到着すると、駅前で岩魚の炭火焼が販売されていた。

格別にうまい。

 

登山装備(備忘記録)

5月第1週、天気も快晴。雪山道具は不要。念のために、チェーンスパイクだけは携行。

【レイヤリング】

先日購入したMarmotの超薄手フリースがアウター。尾根で風が吹くとそこそこ涼しい、行動中は暑い、ということで、フルジップアップは大正解。ポリエステルで薄手なので、汗を吸っても、知らないうちに乾いていた。

インナーはファインテックのスキンメッシュと、Patagoniaの薄手のキャプリーン。終止3枚着ていたが、どれもペラペラの超薄い素材で、重ね着しても着膨れしなくていい。

 

最後に

ハイキングのような登山を久しぶりにしたい、と以前の登山記録で書いたが、今日の登山は、特に下りについて言えば、その通りになった。登りは、ハイキングにしてはちょっとストイックかもしれないが、この急登がなければ、本当にハイキングコースだ。

展望も予想以上に良く、天気も快晴、新緑の眩しさも堪能でき、なかなか充実した1日になった。

蛇足だが、GWは観光地は混むと冒頭で言ったが、考えてみれば、奥多摩も観光地だ。普段の登山では考えられないくらいの人が集結し、驚いた。

 

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