東京から特急で行く日帰り雪山(八ヶ岳 編笠山編)
登山は楽しいが前泊する時間が取れない。車で登山口まで行くのが楽なのかもしれないが、睡魔と格闘しながらの高速運転は避けたい。しかし、新幹線や特急の始発は、それほど早い時間でもなく、バスやタクシーを乗り継いで登山口に行く頃には、9時を超えてしまう。でも、雪山を堪能したい、ということで選んでみたのが、八ヶ岳の一番南にある「編笠山」である。
【目次】
編笠山を東京からの日帰りで選ぶ理由
富士見高原登山口からの登山記録(2月26日)
新宿7時発の特急あずさ始発で小淵沢へ。小淵沢到着は9時前。到着後の時間ロスを避けるべく、ゲイター着用、防寒アイテム(手袋、目出し帽など)整理などは、車中で済ませた。
小淵沢到着後、タクシーで富士見高原ゴルフコース駐車場へ。出発前のザック内の整理を簡単に行って、登山口に入ったのが9時30分(実は、少しタクシーを待った)。
登山口→盃流しまでは順調だったが、途中、水筒の水をこぼしてザックの中に水を入れてしまうというポカをやってしまい、時間をロス。
盃流しから、積雪量も増えてきて、2000メートルを超えるくらいからは、柔らかい深めの雪も登場。ただ、登山道はトレースが踏み固められているので、踏み抜く心配はほぼなく、とりあえずは、急登を心を無にして進むのみ。
途中からペースが一気にあがり、13時に頂上に到着。この日は天気が良かったのだが、登山客はまばら。頂上についたときは誰もおらず、独占状態。目の前にドーンと構える八ヶ岳の山々にテンションがあがり、13時半まで過ごす。風も穏やかなため、思いのほか長居をしてしまった。
トレースがしっかりしているため、下山は一気に。登山口に戻ったのは15時半。つまり、登山開始から6時間でピストン完了。結局、登り下りで遭遇したのは、5グループくらい。人気がない山なのだろうか。登山口で荷物を整理した後、さらに道なりに進み、温泉に入り(鹿の湯)、タクシーで小淵沢駅に戻ったのは17時前。
終わりに
新雪がほとんどなく、天気も無風に近い、という奇跡的な好条件がそろい、コースタイムよりも早く下山することができた。仮に、条件が悪く、ピストンに7時間以上かかってしまう場合にも、温泉、頂上の長居を諦めれば、日没ギリギリということはないと思われる。ただ、時間に追われて焦って雪山に挑むのは褒められるものではなく、ダメなときは引き返す、時計と地図をちゃんと見る等、リスクマネジメントだけは忘れない様にしたい。