K10's Memorandum

いきなり登山が好きになりました

【隊列】久々の雪山登山で谷川岳へ(2018年3月3日)

2ヶ月ぶりの雪山登山である

スケジュールと天候の兼ね合いで、年明けの八ヶ岳から意図せず雪山から遠ざかってしまった。カレンダーはもう3月に突入で春近し。慌てて週末に雪山登山の計画をたてた。しかし、なんだか遠くに行って2日間を使うのは気が引けて、近場で選ぼうと思い谷川岳とした。2016年に雪がある状態で登っている(無雪期は昨年9月)が、今回は3月、前回は積もり始めた12月だったので少し状況が違うでしょう、と期待しつつ。

 

やっぱり抜群のアクセスの良さは嬉しいの一言

谷川岳は自分の中では好きな山のかなり上位である。積雪期に西黒尾根から登るのであれば話は違うかもしれないが、自分など手っ取り早く絶景が観れるのであれば無理せずロープウェイで上まで行ってしまうので、なんせコンパクトで良い。また、ロープウェイまでのアクセスも、新幹線1時間、バス40分で悪くはない。天神平スキー場から目的地は標高差600Mなのでシビアさはないけれど、超楽チンでもなく適度な負荷。そして、下山すると温泉街。。。色々な意味でバランスの良い目的地だと思っている。

 

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さて、天神平スキー場である。ボードを担ぐ若者が多いが、登山客も結構いた。

 

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どうやら本日、スノーボードの何かのイベント(競技会)が開催されていたようだ。スキー場全体に、とんでもなく軽いノリのMCが響き渡る。登山開始で妙に調子を狂わされたが、まぁ仕方ない。でも、スノーボードをやる人たちって、年齢層も若いし、ファッションも色々あって明るい感じがして良い。

 

スキー場横から登山開始

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スキー場の横からスタートだが、早速急斜面なのでアイゼンとポールを装備。無風なのでフリースのままで、手袋なし。冬山とは思えない気候だ。この最初の急斜面は、体も温まっていないので、結構息が切れる。そして、汗を大量にかいてしまう。。。

 

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一気に登り切ると、もうここからは稜線開始という美味しいコース設計。さっそくパノラマ展望をおがみ、ここに来て良かったと実感する。

 

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真横にある天神峠側を観ると、謎の行列。滑降待ちのボード集団のようだ。絵的には、この大人数が一気に滑降開始したら壮観だろうと思ったが、危ない。

 

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そう言うわけで、気を取り直して本日の目的地の2つのピーク。写真中央くらいから↗︎↖︎↗︎といった順番で尾根がはっきり見えて、そこにポツポツ人が登っているも確認できる。肉眼で観てみると、結構すごいところ登っていると感じる。

 

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少し進んだところで1枚。見ての通り、凄い人である。天気が良いこともあって、登山客の数がとても多かった。雪山なので、ポツンと1人だと心細いが、あまり多いと、それはそれで変な感じもする。

 

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前後に人がいるので、なかなか落ち着いて写真が撮れない。風紋の写真を少し暗く現像してみた。この辺の雪は、固く凍った感じになっている。

 

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天神尾根のコースは、夏場は危険箇所はゼロだが、積雪期で危険箇所で挙げられるトラバース。今回は、岩をグルッと巻くような道になっていたので、あまり怖さはなかった。2016年にきたときは、ここの積雪が中途半端で、右上の岩からちょっとしたクライミングのような格好を強いられ正直怖かった。

 

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遠くから観るとこんな感じ。左下も右下も落ちたらちょっとヤバし。注意して歩けばなんてことはないが、特に下り側はご注意を。

 

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熊穴沢避難小屋。とはいっても、小屋は雪の遥か下に埋まって、こいつだけが地上に飛び出している。無風で妙に暑いため、ここで水分補給。

核心部の稜線へ

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避難小屋のところで水分補給をしていたら飛行機雲。見える尾根の角度と平行だ。

 

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ここからは一心不乱にこの道を進むのみ。天気が良く人も多かったということで、他のSNSでもこの手の写真がいっぱいアップロードされていた。いやーしかし、人影が途切れることなく続いているので、登山道がこの先どうなっているかがよくわかること。

 

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この最後のハイクアップは、なかなかの負荷であるが、眺望がとても良いので、ふと歩みを止めたとき、疲れを忘れさせてくれる。だからこういう解放感のあるコースは良い。

 

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登山道の右側は斜面だけで、あまり展望は臨めないが、なぜか1ヶ所だけ樹が。またしても、暗めに現像してみた。

 

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樹を撮影していて上を観ると、右奥の稜線から登る集団が。西黒尾根からだろうか?気合いが入っております。

 

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最後のハイクップ。この先が「肩の小屋」。

 

頂上付近からの景色を楽しんで下山開始

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ここが山頂ではないが、妙にここに来ると何かを達成した錯覚に陥る。とりあえず、更に先を目指す。。。

 

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トマの耳は、ものすごい沢山の人がいて、写真をゆっくり撮っている場合ではない。こりゃ、オキの耳もすごいんだろうな。

 

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うーん、もうこれだけの人影をみた瞬間、オキの耳はいいや、と思い「肩の小屋」に戻ることにした。とりえあず、小屋裏の裏手(売店入口側)に回り込み、そこで休憩。

 

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小屋の裏側の標識。標識にくっついたエビの尻尾がすごいことになっているではないか。

 

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万太郎山の方面に伸びる稜線の見事なこと。秋口の部分紅葉した景色も素敵だったが、雪化粧をまとうと一転して凛々しい感じ。

 

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いい!

 

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これもいい!(といいつつ、これはトマの耳から撮影)

 

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さらに、小屋も入れた構図でも1枚。

ザックをおいて色々撮影している間に、ふと気づく。ランチを買い忘れた。。。幸い、ホットコーヒーをポットに入れて来たので、ゆっくりコーヒーを飲みながら、ブラックサンダーを頬張り、あたりの景色を堪能した。観るものを観て、撮るものを撮ったので、あとはさっさと下山。

 

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下山は下山でなかなか迫力のある景色。途中、足がズボッとハマる場所もあったが、アイゼンがしっかり効く道なので、よいペースで歩けた。大半の人は「オキの耳」を往復するため、下山する人はまだ少なく、登りのような人口過密状態ではなかったのが幸いだった。

 

最後に

人の多さと、無風に近く暑さに閉口した一座だった。 ただ、これだけの絶景を、冒頭で述べたような手軽なアクセスで楽しめるのだから、何とも贅沢な登山だと思う。この日、6時半に東京を出発して、東京駅に戻ったのは16時半。10時間と書いてしまうと、それでも結構長いなと思う一方、通常の日帰りよりは随分と早い帰宅である。

この週末はたまたま気温が高かったのかもしれないが、そろそろ厳冬期も終わってきたため、登山ウェアも考えないといけないかもしれない。メリノのベース+R2の組み合わせは、この日の谷川岳では暑すぎた。下山は、R2は脱ぎ、ベースレイヤーにハードシェールを羽織るだけにした。

もう暫くすると、雪が溶け始めて歩きにくい雪山が多くなりそうなので、今シーズンはあまり行けていないが、今年の雪山チャレンジはあと1回あるかどうか、というところだろうか。

 

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一番最後は下山時に見えた八ヶ岳方面の一枚。

 

以下、前回の無雪期谷川岳登山の記事です。

 

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