K10's Memorandum

いきなり登山が好きになりました

【抜擢】テント泊登山を快適にするための備忘録(南アルプス9月)

テント泊はシビア度が色々ありそうだ

まだ、たった2回しかテント泊をしていないが、週末登山中心では日帰り登山ばかりが多くなってしまい、短い夏山シーズンでは、なかなか思ったように経験値を積むことが出来い。秋までに、高山帯以外でもう1回ややりたいが、まだ計画もないので、とりあえず、以前このブログで紹介させてもらった散財軍団(テント泊道具)の話についての、本記事にて回収させてもらうことにした。使いはじめたばかりであるため、今後、考えが変わるかもしれないし、使い込んでいる方から見ると「」な部分もあると思うが、その辺りはご容赦いただきたい。

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仙丈ヶ岳をひたすら登るテントを持たない男

 

期待通りのナンガ・オーロラライト選手

以前ご紹介した通り、寝袋はNANGAの製品を購入した。モンベルとイスカなどの候補達との比較よりも、どのくらいのダウン量が適切なのかがとても悩んだ。

NANGA Aurora Lightのスペック

  • フィルパワー/760FP
  • ダウン量/450g
  • サイズ レギュラー
  • 総重量:865g
  • European Norm: Limit -5℃/Extreme -21℃

正直なところ、2回のテント泊でこの寝袋の存在についてあまり記憶に残っていない。しかし、考えてみたら当たり前で、寝袋を使うのは寝る時だけで、記憶にない=ぐっすり眠った、ということである。

  • 7月上旬の鳳凰三山鳳凰小屋付近は気温もそこそこあり、外気はソフトシェルだけで問題ない気温。寝るときは、靴下、タイツ、薄い長袖シャツのみで寝袋にくるまったが、途中暑くてジッパーを解放した。
  • 9月上旬の北沢峠:長衛小屋付近では、朝晩は気温が低く、吐く息は白い。手袋が欲しく、薄手のシャツ、Tシャツ、袖無しダウン、ソフトシェルといったレイヤリングをして食事をしていた。寝袋にはソフトシェル以外でくるまったが、暑くもなく寒くもなく。

どうやら、暖かいときはちょっとオーバースペックだが、9月の北沢峠では丁度いいか、あるいはまだ余力を残している感じである。もう数段階寒い(外でダウンと手袋ないとダメ)環境でも十分行けると思う。つまりは、宣伝文句通り、秋口のテント泊でも快適に過ごせそうである。

 

ちなみに、寝袋(とマット)を買ったときの記事はこちらです。


マットは選手交替が発生しています

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サーマレストのアコーディオン型のマットZ Lite SOL

 

7月のテント泊では、モンベルのインフレーション式のアルパインパッドを携行した。これはこれで全く不満はなく、快適に過ごすことが出来た。しかし、重量と使い勝手について思うところがあり、9月のテント泊ではサーマレストにチェンジした。

  • 【重量】アルパインパッドは661g、Z Lite solは290g (Sサイズ)。400g近いの差はそれ自体は劇的な違いとまでは言えないが、行動食一式と同じくらいの重量であり馬鹿にできない。
  • 【使い勝手】これが全く違う。Z Liteはそのまま敷けばOK、仕舞うのも一瞬。インフレーション式は特に収納が面倒である。また、テントの外や登山中に座布団代わりに使える点も便利。
  • 【パッキング】インフレーション式は穴が空いては大変なので、ザック内に入れておく必要があるが、Zライトのようなクローズドセル式は、ザックの外に括り付けておけば、多少ぶつけても問題なし

 

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現地で使う時、銀色と黄色のどっちが上?、ということで悩んだが、実際どっちでも良いらしい(寒いときは銀が上)。9月はベースキャンプ型でのテント泊だったが、鳳凰三山のテント泊のように終止テント道具を担ぐケースでは、重量の違いはもっとダイレクトに感じたかもしれない。一方、これから寒い季節に入ってきた時、インフレーション式の方がいいのか?と思ったりもしている。(そんな寒い時にテント泊に行くか、という気もするが)。とにかく、しばらくは試行錯誤だ。

ちなみに、枕は、アルパインパッドと一緒に買ったモンベル製を携行した。

 

何の不満もなく手軽で使いやすいエアライズ2

他のテントも同じなのかしれないが、テントと言うと、設営に時間がかかるものだと思っていたが、エアライズ2は数分で立ち上がってくれる。本当に簡単である。

 

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フライシートも被せてピーンと張るのは、なかなか難しく、ここは何度か練習しないと...エアライズ2は仕様書では2〜3人用となっているが、確かに大人2人で寝ることは可能。ただ、中で着替えたり、荷物をある程度広げて置くことを考えると、1人テント泊でも丁度良いサイズ感だと思う。

 

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入口の外にモノが置けるスペースもある。今回はテント場のスペースの都合で、登山靴等ちょっとしたモノだけを置ける程度にしたが、フライシートの先端を遠くまで引っ張れば、結構大きなスペースになりそうである。

 

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1回目のテント泊では、ご覧の通り、テント内の結露が酷かった。換気をちゃんと考えずに寝てしまったこと、フライシートの張り方が適当だったことが原因と思われる。北沢峠では、内部の結露はほとんどなかった。

なお、エアライズ2内部には、ロープを通せる小さなリングが複数あり、ここに靴紐、細引きを通しておけば、テント内部でタオルやシャツを吊るすことができる。小さいハンガー、洗濯バサミがあると便利だと思った。(2回とも持って行かず)

 

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エアライズ2のテント一式の純正品の中で、唯一不満だったのがスタッフバッグで、かなりタイトで収納しづらい。このため、他のブログの方を参考に、写真にあるGranite Gearスタッフバッグ(7L)を購入。これは優れもので、防水に加えて、空気圧縮機能までついていらっしゃる。やたら高いと思ったが、そんなスーパーな奴だったとは。

 

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乾燥させたエアライズ2本体、フライシートとGraniteのスタッフバッグ。

 

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無造作にり込み、口をじ、手で空気を出して完成。

重量は当然変わらないが、ペッタンコになるので、収納には便利である。

 

なお、テント購入のお話は、以下の記事です。

その他便利な脇役たち

テント場で必須のサンダル

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近所の100円ショップで購入。とにかく軽い、安い。CROCSは丈夫だが、重量といいザックへの収納の悪さといい、登山用としては無理。というわけで、適当に100円ショップで購入したのだが、流石に頑丈に出来て「いない」ため、石が沢山ある場所では歩きづらい。そのうち、Keenモンベルでちゃんとしたものを買おう。

 

ベースキャンプ型なので....

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モンベルトートバッグを購入。ペラッペラのトートバッグで、収納するとこんな感じで小さくまとまってくれる。何用かというと...

 

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テント、寝袋、サンダルなどのテント泊道具を入れるため。9月の北沢峠のテント泊は、テント場までの移動距離/時間はあるものの、一度テントを張って、そこをベースキャンプとして2つの登山をする形になる。このため、テント泊道具は、トートバッグに入れて、手で持ってキャリーした。マットもサーマレストにしたためザック外付けで運搬。これにより、何が起こったかと言えば、普段使っているオスプレイケストレル38を使用することができた。バス移動2時間、特急も1時間半...バルトロ75での移動はつらいし、登山だけを考えると、テント泊道具を入れない状態で75Lザックは大きすぎる。重量面でも1kg違うのだ。

 

最後に 

とりあえずは、以前より書きたかったテント道具についての記事を書き終えた。どの道具もとても有名であり、レビュー記事は山ほどあるため、どれほど役立つかわからないが、皆様の道具選びの参考になりますよう。

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