【防水失敗】筑波山を駆け上がり7月なのに寒さに震える
梅雨の天気予報はコロコロ変化するため、どうも読みづらい。今週末は、関東近郊の天気が悪そうだ。一方、以前から友人の1人が登山に興味を持っていて、そろそろどこかに連れて行かないと、と考えていると、土曜日の筑波山の天気が午前中は「曇り」ではないか。彼には、雨が降るリスクが高いことに同意してもらい、一行は筑波山に向かった。先に行っておくと、登りの途中で雨が降り始め、山頂に付く頃には悪化、展望もなく、微妙な登山になってしまった。そして、意味不明な失敗をしてしまったので、それを中心に書いていこうと思う。ちなみに、本日は雨予報のため、カメラはSONYのコンデジを携行。
〜筑波山神社からスタート〜
筑波山のルートとコースタイム
筑波山は「つくばエクスプレス(TX)」で「つくば駅」まで出れば、そこからバスで40分ほど。TXもバスもそこそこの運行間隔なので、東京からのアクセスと言う意味では抜群である。また、標高は1,000Mを下回り、ロープウェイも完備、登山道も整備されているということで、どこか高尾山を彷彿とさせる。少なくとも、友人の初トライには良い場所だ。
地図を見ると、ロープウェイも含めると、山頂に行くためにはいくつかの選択肢があるようだ。とりあえず、登山に来たのだ、御幸ヶ原ルートで登っていくことにした。ちょうど上記の写真の「現在地」のところから、ロープウェイに沿うかたちで、左の青い点線のルートを登っていく。標高が低い山だが、このルートは90分というコースタイムながら、600メートル近い標高差があり、そこそこの登りごたえが期待できる。
登山開始(登山口から山頂へ)
出だしは、整備された他の山と同じ様な道で始まる。この時はまだ雨は降っていない。
登山道はしっかり整備されていて、特に特別感はないのだが、雨に濡れた樹木が反射して結構いい感じである。
標高差から予想通りというか、いや予想していたよりも傾斜があり、岩場も多い気がした。慣れていないと、結構キツく感じるかもしれない。
悪くない
最後にこの木の階段を上り、御幸ヶ原に至る。
広い展望台のような場所。売店やレストランがあり、登山道とらしからぬ光景。ロープウェイで上がってきた人もチラホラいるため、増々、高尾山のようである。
御幸ヶ原は頂上ではなく、男体山と女体山という2つの山頂の間にある場所。まずは男体山に登るべく駆け上がる。この時、雨がかなり強くなってきた。
山頂? 展望は悪天候のためなし。
男体山から御幸ヶ原に降りてくると、風も出てきてヤバい感じ。軽く食事をして、さっさと女体山の方に向かう。女体山と男体山は、徒歩15分ほど。
女体山山頂
こちらの方が山頂っぽい感じだ。360度パノラマの展望があるらしいが、この悪天候である。何も見えないし、雨風が強くて長いしたい気持ちにはなれず。
もともと短いコースであり、しかも雨風で展望なしということで、ご紹介するような写真が少ない。下りもこの調子。こういうのも嫌いではないが、やはり晴れた日に来たいものである。
防水対策で失態を演じる(?)
低山で高湿度。
そういうわけで、短いコースであるが、出来るだけ快適に登れるよう、ファイントラックのスキンメッシュの上に来たのはキャプリーン・ライトウェイト。キャプリーンのカテゴリーで2番目の薄手のやつである。昨年シカゴ出張で密かに購入していたものだ。この組み合わせは成功だったはずだ。樹林帯では頑張ってくれたと思う。しかし、雨を受けてしまい(レインウェア装備が遅れた)、結構水を含んでしまってからは、流石に乾きが遅くなってしまう。
雨と風。
奴の出番である。以前紹介した、マムートのエアロスピードジャケット。
......
豪雨に打たれ続け、機能の限界オーバー?
汗と雨で行動着が濡れてしまったのがまずかったか、雨の中快適に過ごすことはできなかった。ベースレイヤーの濡れがジャケットに染みたのか、それとも、防水効果の限界を超えて染みてきてしまったのか不明だが、結果ジャケットが「保水」したようになってしまうに至る。当然寒い。多分、ずっと装着し続けて、ジャケットの撥水性が落ちてしまったような気もする。一応、このジャケットは完全防水ということだが、高温多湿+豪雨、というところまでは想定外か?このジャケットはレインウェアに特化した製品ではないため、ここまで本格的に雨にあたり続ける場合は、本家のレインウェアを持参しなければいけないかもしれない。とりあえず、今度、大雨のときに、このジャケットで外を歩いてみよう。
泥濘む登山道。
低山であれば、ザンバランのコルネットの出番である(一番軽量)が...
新顔?
Merrelのハイキングシューズである。およそ4−5年前にアメリカで買って、当時は観光用で履いていたが、想い出したように出しててきてみた。Walnutと表示されており、これが靴の名前なのだろう。Vibramのラバーであり、岩場とかでもグリップ抜群。そこまで履き潰してるわけでもなく、今日の登山道の長さを考えて、これくらいで軽快に行こうという魂胆だった。しかし。
浸水!
一応防水スプレーをしたのだが、山頂で雨にあたると、見事に浸水開始。確かにゴアテックスマークはないし、当時は、そんな防水素材のことなど知らなかったし。もしかしたら、耐水性もあるが月日の経過で劣化したか?ともかく、雨に耐えられる靴ではなかった。
最後に
筑波山そのものは、コンパクトなルートながら、そこそこ登りごたえがあり、仮にこれが晴れていて景色がしっかり見られれば、結構良い山ですね〜と言えると思う。個人的には、とても登りやすかった。それよりも、久しぶりに雨の中での登山であったが、迂闊に古い靴を履いたり、ソフトシェルで雨を凌ごうとしたり、やはり無理があったようだ。ちなみに、浸水した靴、濡れてしまうアウター、乾かないインナーと重なり、下山時は、7月だというのに寒く感じた。油断大敵である。