K10's Memorandum

いきなり登山が好きになりました

【抜擢】テント泊登山を快適にするための備忘録(南アルプス9月)

テント泊はシビア度が色々ありそうだ

まだ、たった2回しかテント泊をしていないが、週末登山中心では日帰り登山ばかりが多くなってしまい、短い夏山シーズンでは、なかなか思ったように経験値を積むことが出来い。秋までに、高山帯以外でもう1回ややりたいが、まだ計画もないので、とりあえず、以前このブログで紹介させてもらった散財軍団(テント泊道具)の話についての、本記事にて回収させてもらうことにした。使いはじめたばかりであるため、今後、考えが変わるかもしれないし、使い込んでいる方から見ると「」な部分もあると思うが、その辺りはご容赦いただきたい。

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仙丈ヶ岳をひたすら登るテントを持たない男

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【ベホマズン】南アルプスへ弾丸テント泊へ(女王/仙丈ヶ岳編 9月3日)

今回は南の女王陛下に会いに行く

朝3時の目覚ましを待たず目が覚める。7時に就寝で2時半起床。日常生活では絶対実行不能な生活リズムだが、山の中では自然とそれができた。2日目である。前日の強行軍のおかげで、テントではぐっすり眠ることが出来た。


2時半に目覚めテントの外に顔を出した時には、既に多くの人が登山準備をしていた。3時には出発するパーティもチラホラいる。自分たちは結局4時出発となったのだが、明らかに後発組であった。皆気合いが入っているのだ。前日の甲斐駒ケ岳に続くターゲットは、そう、である。南アルプスの女王である。先月、北アルプスの女王陛下(燕岳)に謁見が許されたが、今回も女王陛下に無事会うことができるのだろうか。

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登山口まで来てみたが、真っ暗である。ヘッドライトをオフにすると、文字通り光のない世界である。の顔が何故か思い浮かぶ。。。

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【時のない世界】南アルプスへ弾丸テント泊 (甲斐駒ケ岳編 9月2日)

体力には限界があるのだ

週の半ばに太平洋で台風発生のニュースが飛び込む。週末のテント泊は半ば諦めていた。いつだったか、太平洋側から日本列島に接近してきた台風が、西側に移動したかと思いきや、急遽方向転換して東へ北上し、相当な日数、登山家達の貴重な夏山登山計画を台無しにした。今回もその可能性があるのか?と思いながら、木曜日。テント泊の考案者「先輩」から、しつこく天気が回復傾向にある気がする、というメッセージを受ける。そして金曜日になると、台風が予想よりも東の進路をとったこともあり、土曜日午後から天候が急回復する予想になっているではないか。中止だろうと決めつけていたので準備などしていない。金曜日の仕事が終えると、一目散にテント泊、二日間の登山に必要な食糧や行動食、そして備品類を買いそろえる。こんなに慌てて準備したら、絶対忘れ物するだろうと思いながらもパッキングが終わったのが午後9時30分だった。

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甲斐駒ケ岳の独特の白さが印象的である

 

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【魔王の城】素晴らしい。八ヶ岳主峰 赤岳を登る(2017年8月27日)

4番センター赤岳 主峰の名にふさわしい山

自分と月に1、2回登山に行く友人(このブログで度々登場する「顔面の同行人」)は、最近登山中毒になりつつある。その彼と週末の登山計画をLineしていたところ、「八ヶ岳に行きたい」というリクエストを受けた。八ヶ岳と言えば、平和な北側と荒々しい南側、どうやら彼は南がいいらしい。権現岳や網笠山は今年散々登っているので勘弁してくれと伝えると、それ以外ならどこでもいい、という返事。どこでもって...選択肢は少ない。硫黄岳という選択肢もあるが、どちらにしろ、全て美濃戸口から行けばどこも最初は同じ様なものである。そういうわけで、選ぶのは面倒なので、に決まった。無論、自分も初めて行く。楽しみである。

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この美しさ、筆舌に尽くし難い...(地蔵尾根から撮影した赤岳)

 

 

赤岳アタックのルートとコースタイム

これだけ有名な山である、詳しい説明などこのブログでするまでもないはずだ。計画は単純である。美濃戸口からスタートし、南沢ルートを通って行者小屋へ。そして、そこを起点に文三郎尾根か地蔵尾根を使って山頂を目指し、再び行者小屋へ降りてくるというものである。赤岳を目指すには、この他にも硫黄岳や権現岳からの縦走コース等もあるが、初トライコンビが挑めば、一瞬でゲームオーバーである。

地図上のコースタイムは、登り5時間20分、下り4時間で休憩含め9時間以上。

【登り】美濃戸口-(1:00)-美濃戸山荘-(2:30)-行者小屋-(1:50)-山頂

【下り】山頂-(0:25)-赤岳天望荘-(1:05)-行者小屋-(1:40)-美濃戸山荘-(0:50)-美濃戸口

公共交通機関を使っての日帰りは無理である。このため、前日に茅野に入り前泊。計画決定が遅く、また土曜日の夜ということで、茅野駅付近のホテルや旅館は満室。何とか、原村にあるペンションを予約した。

 

アクシデントで始まる赤岳登山

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なんだこの写真は?

登山当日の最初に撮影した神社の写真である。何のことか?実は、ペンションからタクシーで美濃戸口に向かう計画だったのだが、前日夜に電話したところ、タクシーの予約がいっぱいで、7時頃まで車が手配できない、とのこと。Google Mapで距離を計測したところ、時間にして徒歩1時間。。。そういうわけで、ペンションから登山口まで歩くことになってしまった。この同行人との登山は、プチアクシデントが多い(蜂襲撃、下山した場所のバス停が運休中止、あわや滑落。。。)

 

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車道をひたすら歩く。朝5時前だが、車がバンバン美濃戸口側に向かって行く。考えてみたら、茅野駅6時台の始発バスでは登山開始が7時近くなってしまうため、9時間ルートを回るとすると相当キツキツの行動計画になってしまう。その点徒歩で向かう分には制約はなく、早い時間から登り始められるではないか、というポジティブな議論をしていたのだが、道の向こう側に薄ら見える八ヶ岳の影を見て、同行人は青ざめた。デカすぎだろう、と。そう、デカいのである。

 

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美濃戸口が見えてきた。ここまで来たのだ、引き返すことはできない。飛ばして歩いたため、しばし休息。帰りのバスの時間も確認し、身支度を整えて出発である。

 

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この登山道を訪れるのは、冬の硫黄岳以来だ。ワクワク感で胸いっぱいの自分と、不安感で胸いっぱいの同行人である。大丈夫。彼が滑落しかけた谷川岳は雪山だった。今日は雪はない。自分が滑落した八ヶ岳の山は権現岳で、今日の山ではない。といった呪文を同行人に唱えつつ、最初のチェックポイントを目指すのであった。

 

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車道のような林道の様な山道を進む。雪山の時は、木々の葉っぱが落ちており、このあたりももっと明るかったが、夏は少し薄暗い。多少登ってはいるものの、ここは単なる散歩。体を温めるには丁度いい。

 

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赤岳山荘、美濃戸山荘と通り、北沢南沢の分岐ルートへ。記事のバランスを考え、山荘たちの写真は今回はパス。とりあえずは、美濃戸山荘で小休憩。

 

心地よい南沢ルートから行者小屋への登り

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南沢ルートはスタート当初から川沿いを歩くためか、それとも高地だからなのか、分岐点から歩き始めたとき、その涼しさに驚く。東京はサウナ状態の日が続いている中、何だこの差は。ヒンヤリという言葉がピッタリな気候、そして朝日が差し込む美しい森の雰囲気により、気持ちよく進むことができた。

 

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とはいえ、序盤から大きな岩もゴロゴロしており、やはり分岐前とは全く違う登山道である。美濃戸山荘(分岐点)から行者小屋までは600Mほど標高を上げるが、地図上のコースタイムが2時間30分ということからもわかる通り、一部で急勾配の場所もあるものの、全体としてゆったり登って行く感じである。

 

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ところどころでがびっしり覆い尽くす場所が見られた。陽が射し込むとコントラストがつきすぎて、うまく写真に収められず悪戦苦闘。

 

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しかし、それはつまり、それほど余裕のある登りであったということだ。

 

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樹林帯を登り、一度沢のようなところに出ると、再び樹林帯へ。見ての通り、勾配があまりない。非常に歩きやすく、心地の良い登山である。

 

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樹林帯を完全に抜けた。八ヶ岳の主役達が一気に近くに来た感じである。デカさ、荒々しい風貌に絶句する同行人。そして、自分自身も、あれを登るのか?と少し驚いていた。しかし、八ヶ岳は美しくカッコいい。

 

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控えめな看板の先が、チェックポイントである者小屋だ。

 

主峰赤岳の波状攻撃にあう

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行者小屋の全体を撮影したが、既に後ろの風景の迫力が。。。この小屋はグルっと横岳、赤岳、阿弥陀岳に囲まれていて凄い眺望。赤岳鉱泉よりも、小屋周辺に樹が少ない分、迫力がある気がする。絶対、ここでテント泊したい!

 

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水分、エネルギー補給、若干の休憩をして。いよいよ山頂アタック開始文三郎尾根と地蔵尾根のどちらで登るか迷ったが、とりあえずは文三郎を選択。

 

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行者小屋から出発して暫くして阿弥陀岳との分岐を通り過ぎてから、急登がスタート。そりゃそうだ、行者小屋から見上げた壁のような尾根を歩くのだ。

 

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文三郎尾根は階段が続きます、、、という事前情報。そうか、階段か!と心の準備をしていたが、意外に普通の階段ではないか。

 

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いや違う、異常に長い!

しかもここにきて、突然直射日光。暑い、焼ける。同行人は蒼白ではないが、苦悶の表情である。そして、彼は高所恐怖症のため、「素晴らしい景色だけど、振り返っちゃだめだよ!」という悪魔の囁きを唱えつつ、励ますのであった。

 

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段は続く。かなりの勾配がついているが、目指す山頂は遥か彼方。

 

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まだまだ段。

ふぅっと少し休憩を取ると、この尾根の強烈な攻撃力に気がつく。

 

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横岳(と硫黄岳も)

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中岳阿弥陀岳

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そして、全部。ぐるっと周りを囲まれてしまっていたようだ。出発した行者小屋が小さい。

 

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文三郎ぉぉぉぉぉ!

どこまで登ればいいんですか!階段に加えてガレ場も登場。登るぜ。しかし、逆光で写真が白飛びして大変だ。(とブツブル言う余裕がなぜかあった)

 

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遂に、この終点的な雰囲気に至る。

 

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噂のマモス君もここで遭遇。

 

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こんなところにまで。カワイイ。

 

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真横を見ると、稜線も見えてきた。そして、階段を登っているときは、同じくらいの高さだと思っていた中岳と阿弥陀岳も、明らかに背丈が違って見えてきた。

 

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とりあえず稜線に出た!(ゴールでもなんでもないが、記念撮影)

 

最後に攻略すべき岩稜帯へ挑む

連続階段、八ヶ岳の主役達の取り囲みでハシャギながら登り切ったが、稜線に出たところで少しだけ休憩。というか、写真を撮りまくっていた。この日は天気がよく、本当に1個のピークハントでは勿体ない。しかし、色々考えても始まらず、とりあえずは山頂に向かう。

 

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行き先を見上げる。あの魔王の城のような方が山頂である。見ての通りの登りなのであるが、何せ眺望がよく、全く負担を感じない。これが樹林帯だったらウンザリしていたはずだ。脳がキャッチする目から入ってくる情報が違うだけで、これだけ疲労感とか負担感が異なると言うのも、とても面白いものだ。

 

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振り返ってみた。ああ、中岳だけでも行ってみたい。。。

 

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ザクザク進んで行くと、いよいよへ。左手が来た道(中岳)、右手は権現岳方面、赤岳は向こう側。人や鎖があるので進むべき道と認識できたが、なかなか楽しそうな登山道である。

 

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写真で見ると、かなりヤバめの光景である。日が落ちて暗くなったら、かなり怖い光景になりそうな場所だ。このエリアは一見難所のようにも見えるが、不思議と登るとそうでもない。ただ、転んだら怪我はするだろうから、慎重に進む。

 

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鎖もあるし、岩も取り付きやすいく、足や手を置く場所もいっぱいあるので、見た目よりも遥かに楽だし、アスレチックのようで楽しい。でも、雨や雪のときは、ここは勘弁願いたい。

 

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最後の方は、見上げるとのよう。しかし、高度感はあまりなく、最後の部分もグイグイ上がって行ける。高度感という意味では、蓼科山権現岳のほうがあるかもしれない。

 

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最後のハシゴ。これを登ると、いよいよ山頂。

 

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岳山頂到着!

達成感が半端ない登りである。最高な眺望に囲まれながらの行者小屋からの1時間半は、登山の色々な魅力が目一杯詰め込まれていた。

 

ノンビリしたくなる山頂

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この満足感の高い登山で、1個だけ残念だった点を上げれば、八ヶ岳の反対サイドがガスガスだった点か。富士山も薄らとしだけしか見えず。

 

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山頂から少し移動し、赤岳頂上山荘付近から、山頂付近を撮影。赤岳だけに、本当に赤茶色いのだ。

 

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阿弥陀岳ですら低いところにある不思議な感覚。右側手前に行者小屋、そして、その上の方に見えるのは赤岳鉱泉か?達成感が改めてこみ上げてくる。

 

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下山する方面の景色。横岳は、横から見ても、上から見てもゴツゴツである。

一通り山頂付近からの景色を堪能した後、頂上山荘でカレーを注文した。一気に完食し一息ついたところで時計を見ると、やや!?12時半ではないか。山頂や稜線に出たところで時間を使いすぎてしまったことに気づく。美濃戸口の最終バスは16:20。4時間を切ってしまっている。急いで下山だ。

 

もう1つの名物、地蔵尾根へ

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蔵尾根で下るためには、横岳方面へ少し下る必要がある。写真に映っているのが「赤岳天望荘」。距離的にはすぐ近くだが、やたら下の方にあるように見える。とりあえず、下山を開始するが、なかなか鋭い傾斜ではないか。

 

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振り返ると、斜面と言うか、滑り台のような道である。

 

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前方を見ると、道が変である。というか、道がない!凄い勾配である。下りながらの撮影は難しい。

 

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こ、これは。。。

とりあえず、鎖もあり、高度感もあまりないのだが、高所恐怖症の方には少し難儀な場所かもしれない。同行人の姿が見えない。こういう場所は、流石に登山靴がちゃんとしてないと歩きづらいかもしれない。

 

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天望荘あたりから振り返った一枚。向こう側に頂上山荘が見える。20分ちょっとしか経過していないが、一気に降りてきた感じである。

 

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赤岳天望荘を通り過ぎ、地蔵尾根との分岐に到着。向こう側に見える横岳の登山道は、これまた凄そう。今度は時間的な余裕をもってここに来たい。バスが待っているのだ。

 

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文三郎尾根の連続階段と岩稜帯。登りと同じだけ下るのだから、当然、こちらの尾根もキッチリ提供してくれます、キレキレの下山道。

 

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文三郎尾根よりも、真っすぐ下る(登る)ような設計になっている。高度感もこちらの方がある。高所恐怖症の同行人を心配して振り返ると、意外にも普通に下ってくる。本人曰く、ここまで来ると、もはや怖いと言うか麻痺して何も感じない、とか。

 

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所々、こういうガードレール的なものもあり。確かに、これがないとトラバース。雪道ではここは歩きたくない。

 

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色々なブログ等でも取り上げられる地蔵尾根のトラバース。確かに、これはヤバい。滑ったらストーンと下に落ちる。滑落と言うか墜落だ。ただ、ここにはしっかり鎖があるので、それほど危険な感じもしなかった。

 

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同行人もしっかりと、着実に降りている。このスリリングな下降は30分ほどで、残りの30分は勾配のある普通の登山道になる。途中、階段もあったが、下りであること、また樹々に囲まれているため、単なる階段、でしかなかった。

 

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行者小屋に到着。あっという間の地蔵尾根だった。

 

急いで美濃戸口を目指す

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行者小屋に着いたのが14時少し前。ここから2時間20分で美濃戸口まで戻らなければならない。名残惜しくも、背後に見える赤岳に別れを告げる。本当に素晴らしい登山道と景色であった。きっとまた何度も戻ってくるだろうと思う。

さて、写真はここまでである。余分な水は捨て、一眼レフはザックにしまい、トレッキングポールを出して下山準備完了。ここからは、一気に美濃戸口まで下った。美濃戸口に着いたのは16時前。2時間での下山であった。流石に疲れた。

 

最後に

先週の霧ヶ峰も天気はよかったが、今回の赤岳登山はそれ以上に天候に恵まれた。文三郎尾根の階段を登っている自分を囲む大迫力の八ヶ岳の山々の光景は、とても強烈な印象である。行者小屋からの登山道は標高差はあるが、それを感じさせない充実ぶりである。もっと危険な感じかと予想していたが、無茶をしなければとても安全に上り下りができるよう整備されている。

タクシーが捕まらなかった点以外で、1つ悔やまれる点は、やはり行動時間の制約か。美濃戸登山口6時開始で16時下山。休憩、眺望を楽しんだり、写真を撮ったりする時間を考えると、10時間の登山時間は「こんなものか」というのが正直な感想である。しかし、本文でも書いたが、これだけ天気が良く、体力的にも十分余力があるようなケースで、手が届くところに縦走する先の山が見えている状況で先に進まなければならないというのは残念でならない。やはり、公共交通機関だけで動く週末登山の限界のようなものも感じてしまった。また、是非テント泊で来たいものである。

余談になるが、考えてみると、これまで八ヶ岳は厳冬期か残雪期のみ訪れていて、夏山は初めてであった。冬山から入ったので、八ヶ岳は緊張感と隣り合わせの山、という印象を持ち続けていたが、今回、その考えが大きく変わった。また行こう。

 

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地蔵尾根のお地蔵様と横岳

 

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【DQ】霧ヶ峰日帰り登山。。。いやハイキング(2017年8月19日)

スライムが現れそうな場所

夏休みの直前仕事が立て込んでしまい、燕岳遠征以外はNo Planのまま休みに突入。諸事情で8/11(山の日)は丹沢、8/13-15は燕岳に向かい、これもまた諸事情で8/18は金時山。もうこうなったら、最後まで山尽くしで終わらせようと決意した。ところが、流石に肉体的にも疲労感も出ていたので、普段の週末登山では絶対に選ばないような場所を選択した。

ヶ峰  エアコンではない

日本百名山とインターネットで入力すると、必ず初心者にオススメで出てくる場所である。スニーカーで登れる百名山ということなので、お散歩に向かう様な気分で出発した。

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〜車山山頂にある神社より〜

 

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【隠れ能力】山小屋泊を振り返る(道具と行動食)

山小屋泊の復習である

無事、夏休みの山小屋泊・燕岳登山が終了した。

 

行動時間が長い登山の場合、色々と気づかされる点が多い。例えば、前回のテント泊では、重量と長距離行動により、数多くの登山で履き続けてきた登山靴で「靴擦れ」を起こした。今回は、幸いなことにそういったアクシデント系は発生していないが、道具のことも含め、今回の山小屋泊を振り返ってみた。

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〜山小屋に重い荷物を置いてきたので軽快に走る男の絵〜

 

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【Your Majesty】北アルプス女王 燕岳に謁見を許可される(2018年8月13-15日)

謁見の間は標高2,764Mにある

天気予報と睨めっこをすること1週間、のマークが並ぶ時間別予報。多少の雨は覚悟して、信州穂高へ。初めての北アルプスへの登山の場所に選んだのは、もちろん燕岳北アルプスの入門として衆目一致の山、そして山小屋から伸びる美しい稜線、目的地としてこれ以上の条件はない。軽快に登るため、今回は燕山荘での山小屋泊としたが、カメラとおやつを手放せない山野の愚か者のザックは約12kg。女王陛下への謁見が叶うには、4時間の苦行に耐えること、そして陛下の御機嫌次第である。

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Your Majesty!!!!!

 

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